Dear DAICHI
大地くんチャオ! 桐蔭学園の先輩、”愛の波動砲”G.G.佐藤だよ!
普段文春野球では、『拝啓 涌井秀章様』と題して、わくわくさんに対して楽天イーグルスの話題を中心に手紙を書いてるのだけど、きょうはどうしても鈴木大地君に伝えたいことがあって、君に手紙を贈ります。
今チームに必要なのは背中で語れる男・鈴木大地の存在だ
楽天、いま苦しいですね。ついこの間、オリックスと首位攻防戦をしていたはずなのに、気がつけば2位ロッテと2.5ゲーム差の3位になってしまいました。1.5差の4位ソフトバンクが不気味に思えてしまうほど、勢いを失ってしまったように感じます。このままじゃダメだ。なんとかしないといけない。
ペナント序盤は、下馬評通りの豪華先発投手陣が涌井投手を筆頭に大活躍。ルーキーの早大出身早川隆久投手も勝運に恵まれて、すべてが良い方向に回ってきたと思います。しかし初夏から夏にかけて、ベテラン投手陣に疲れが見え始め、オリンピックで中断したことで良い休暇が取れたらと思っていたのですが、涌井くんは二軍に調整に行き、思ったような結果を出すことができませんでした。こうなると頼みの綱は田中マー君ですが、9月4日の試合では今季ワーストの4失点(それでも素晴らしいが)を喫し、五輪以降勝ち星に恵まれていません。もう、どうしちゃったのよ、楽天イーグルス!
抑えでも、松井投手を故障で欠くなかで、前回のコラムでキーマンとして挙げた宋投手が打たれてしまい、暗雲が立ち込めています。こうなったら本当に涌井くんが一軍に上がってきた暁には、スクランブル的にクローザー起用をするのも一つの方法かもしれない。実際、西武時代に経験があるし、キャリアを考えても十分に対応できるでしょう。とにかく、いま楽天に欲しいのは未来を明るく照らす救世主ではないだろうか。
打撃陣では、やっぱり若手の台頭が絶対必要。オコエ瑠偉選手は、少し前まで素行がどうだとか騒がれていた時期もあったけど、打撃は迫力があるし、守備でもなかなかの能力なんじゃないかと思っています(僕外野の守備はあれな方なんだけど、実際どうなの?)。まあ、若手選手というのは、ちょっと元気が有り余ってるくらいが良いと思うね、僕は。そういう意味では期待していますし、そういう期待をさせるだけの生まれ持ったスター性があるんじゃないかと思います。あとは、遊撃手として頼もしくなってきた小深田選手や辰己選手に期待していますが、最近わくわくさんが二軍生活をしているせいか、辰己くんに開幕当初の元気がないのが気になります。てゆーか、全体的にちょっとチームが暗いように感じるのは僕だけでしょうか。
そんなときに必要なのは、やっぱり背中で語れる男、そう、鈴木大地くん、君の存在なんじゃないか。