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「小室さんは本当に素晴らしい男性なんです」

 官邸や宮内庁の方針には、皇位継承問題の議論を進めることが念頭にあるようだが、しばらく頓挫していたご結婚話がついに前へ動き出したのは、もちろん、眞子さまの強いご希望が大きかった。

 小室さんが借金問題を説明する文書を出した今年4月8日よりも少し前のこと。眞子さまは西村長官に直接面会し、一点の曇りなき眼差しでこう訴えたという。

「小室さんは本当に素晴らしい男性なんです」

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 そして溢れんばかりの熱意で結婚を前に進めるよう迫った。その迫力に圧倒され、西村長官は「二人の結婚をやめさせるのは無理だと悟った」と周囲に語ったという。

 それまで西村長官は、随所で厳しい姿勢を見せていた。例えば、昨年十二月の会見では、小室さんに向けて「説明責任を果たすべき方(小室さん)が果たしていくことが極めて重要」と苦言を呈していたのだ。

 その西村長官を動かしたのは他ならぬ眞子さまご本人。小室さんへの愛はこの4年間、一度もゆらぐことはなかった。

結婚問題が取り沙汰される中で、お誕生日に公開された眞子さまのお写真 宮内庁提供

 小室さんの母佳代さんは以前、記者の取材にこう話していたことがあるという。

「息子のあの性格のどこがいいんでしょう。(眞子さまは)うちの息子にはもったいないくらいです。以前、お会いした時には、『私は完璧な母ではないです』『ちゃんと息子を育て上げていないので』と、不安な気持ちを正直にお伝えしたんですが、それでも受け入れてくださって。恋してるときって、マイナス面もよく見えるのかもしれないですね。三人きょうだいのご長女でいらっしゃるから、お姉さん気質なのか。うちの子はやんちゃなので、『あら、あら』という感じかもしれません」

 眞子さまをよく知る人物はその人柄についてこう話す。

「眞子さまは、いつも笑顔を絶やさず物腰柔らかで、親しみやすい雰囲気がおありです。しかし、実際のご性格は全く違います。ご気性が激しいのは生まれつきでしょう。というか生一本、生真面目。ものすごく意思が強く、間違ったことは許さないという印象です。

 例えば、同じ皇族でも、美智子さまは元々庶民の出身で人々の考え方や世間のこともよくご存じのうえでいろいろな案を練られるので皇室で敵う人は誰もいません。それに対して眞子さまは、生まれた時から皇族で、純粋にお育ちになっているだけに、間違っていることをそのまま放置しておくことができないというタイプなのです。

 小室さんについても、『彼は何も間違ったことはしていない』『個人の人権が尊重される時代なのに、なぜ、ここまで寄ってたかって批判されなければならないのか』『なぜ自分が結婚を諦めないといけないのか』と、心底疑問に思われているのです」(宮内庁関係者)

小室さんは2014年にICUを卒業 宮内庁提供

「これは誰も知らない話ですから……」

 秋篠宮家の頼れる長女であり、16歳になってからは単独でのご公務も務めてこられ、成年皇族の鑑として常に模範的な振舞いをされてきた眞子さまが、なぜ小室さんを信じ続けるのか。

「これは誰も知らない話ですから……」

 そう念を押して、先の宮内庁関係者に話を切り出された眞子さまの表情は、まるで自身の命を投げ出すかのようだったという。

 眞子さまがその時、打ち明けられたのは、小室さんが母親の元婚約者との話し合いの場で密かに録っていた「隠し録音」の存在だった。

 本記事の全文は雑誌の発売に先駆けて「文藝春秋 電子版」で公開しています。9月10日(金)発売の「文藝春秋」2021年10月号に掲載されます。

文藝春秋

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眞子さま ご結婚へ