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 翌朝までICUで様子を見たが、呼吸は落ち着いていたことからすぐ退院することになった。

「退院はしたものの血液内の酸素は足りない状態で、家へ戻ってきても階段はのぼれないし、お風呂に入っても息切れが激しかったです。本当はもう数日入院して回復してからにしたかったのですが、病院も商売ですから、ひとりの患者を長く診るより多くの患者の診察を優先しますよね」

原田さん

 体調はなかなか戻らなかったが、仕事を休み続けることができず、接種を受けて倒れた日から5日後に出勤した。

「午後に少し力を入れる作業をしていたら、また呼吸がぜえぜえしてきてしまい、その場で動けなくなって救急車で前回と同じ病院に運ばれました。今回も症状がなかなか収まらず、救急外来でアドレナリンの投与を2回受けました。ICUでの経過観察後、今度はさすがに一般病棟で入院することになりました」

「体型が小さい女性は…」

 しかし入院中も、厳しい症状が続いた。

「しゃべろうとしても息切れがすごくて声が出ないんです。もちろん食事はまったく摂れません。アドレナリンを打った影響で、心臓はバクバクいっていて寝られない。結局丸3日一睡もできませんでした。心拍数は高い状態が続き、フルマラソンを延々と走っているような感じでした」

 原田さんは約1週間の入院を経て退院、現在は仕事も再開している。肺機能などが本調子に戻るまで1カ月以上を要したという。

「特に持病もないので、たまたまファイザー製ワクチンの何かが私の身体に合わなかったのでしょうか。これまでの人生では、インフルエンザの予防接種で一度蕁麻疹がでたくらいで、あれほどひどい反応が出るとは思ってもいませんでした。私はタバコを吸うのでコロナウイルスにかかると重症化しやすいのは覚悟していましたが、ワクチンの副反応まで強くなるのでしょうか……。いま私たちが打っているワクチンは一律で同じ分量なので、体型が小さい女性は副反応が強くでやすいという話も聞きました」