「29歳になっても、他の女に生涯を誓った男についつい抱かれてたりする」
こんなパンチのある言葉から始まる不倫マンガ「悪いのはあなたです」は、「文春オンライン」で最新話を更新するたびにランキング上位に入る人気作品だ。流されやすい派遣OLの莉子(29)が一晩の過ちから泥沼不倫にハマるストーリーで、現在累計900万PVを突破している。
可愛らしい絵柄に反して、展開に容赦がない本作。創作過程や、不倫をやめられない登場人物たちの設定について、著者のふせでぃさんに話を聞いてみた。
インタビュー前編を読むにはこちら。
——続いて、女性キャラの方を見ていきたいと思います。主人公の莉子、タクマと浮気をしている人妻のミカ、不倫常習犯のツトムと暮らす芳子…ふせでぃさんの中で、一番自分の気持ちを代弁していると感じるのは誰ですか?
ふせでぃ 莉子は0%です(笑)。
ミカは20%。ミカはタクマのことが好きだけれど本当の意味では付き合えなくて、彼女の気持ちがとてもよく分かる。好きな人が自分のことを好きになってくれるって、あんまりないですよね?(笑) でもミカはタクマと友達になれるだけ、すごいと思うなあ…。
芳子さんは…35%くらいです。私も過去に一度浮気されて、さらに乗り換えられたことがあるので、芳子とツトムと莉子の三角関係については怒りを感じます。でも芳子さんは私よりも卓越していて、「今の生活が守られていればそれでいい」という意思の強さを感じます。ツトムの不倫も見逃していますよね。若い頃から、しっかり強かなタイプなのだと思います。