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「親なのにネイルしてんのかよ。危ないだろ」

——子育てをする上で大切にしていることはなんでしょうか?

聖菜 すべて100%でいようっていうのは一番大切にしていることです。もちろん娘が一番だし、すごく大切にしているんですけど、自分自身のことも大切にしようと思っています。例えば、私がSNSで発信していても心無いメッセージが来ることもあったんです。「親なのにネイルしてんのかよ。危ないだろ」とか「髪の色がお母さんらしくない」とか。でもお母さんっていろんな形があっていいし、やりたいことをやっていいって思っているので、全く気にせずやっています。それはある意味ギャルの自由で、自分のスタイルを貫くという魂のおかげかもしれないですね。

 ママ=こんな人っていうのはすごくいやでした。ママになってからモデルを始めて、アパレルブランド「La-La」をプロデュースしたり、カラコンのプロデュースを始めたり、本当にいろんなことをやらせていただけましたね。あとはなんとかなるっしょっていう気持ちですかね。もちろんいろんなことは考えて決断するけど、考え過ぎても未来のことはわからないので、そこまで悲観的に考えずになんとかなる、大丈夫ってポジティブに考えるようにしています。

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——子育てをする上でお母様の存在は大きかったのでしょうか?

聖菜 本当に大きかったです。私が学校や撮影でいないときは娘のことを見ててくれました。でも、私が家にいるときは一切手を貸さないという感じでしたね。自分で調べて自分でやりなさいって言われていました。今はYouTubeでなんでも見ることができるので、その都度検索して覚えていきましたね。それまで料理も洗濯もほとんどしたことがなかったし、なんでもお母さんがやってくれていたので、そのありがたみをすごく感じました。そういう風にビシバシ接してくれていたので、今ではなんでもできるようになりました。人間としてすごく成長したように思います。

©今井知佑/文藝春秋

彼は“家庭的な奥さん”を求めていた

——彼との結婚生活はどうでしたか?

聖菜 私の実家で一緒に暮らしていたんですけど、最初は大変でした。娘のミルク、夫のご飯、お弁当作りに…。でもいろんな新しい経験ができて新鮮でしたね。でも喧嘩もたくさんしましたね(笑)。お互い新しい環境に慣れるのが本当に大変で言い合いもしたり。

——彼とは2020年8月に離婚したんですよね。結婚生活は1年ちょっとだと思うんですけど、どうして離れるという決断に至ったんでしょうか?

聖菜 彼は私のことをすごく愛してくれていたんですけど、それが私にとってはプレッシャーというか心の負担になってしまって。彼が大事にしているものって家族だったんです。彼は聖菜に対して“家庭的な奥さん”を求めていたのに対して、聖菜はもっともっと自分の世界を広げていきたかったんです。

 だから彼といると仕事に行くのもなんか罪悪感を感じてしまったり、頑張ろうと思っても頑張りきれなかったり。そういう中で、価値観の違いというか、ズレが生じていました。その時に一緒にいるべきではないなと思って彼に別れたいと伝えて。彼はすんなり受け入れてくれたわけではないですけど、話し合って離婚することを決めました。