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「都築は緊張に弱い。しかしここまでとは」 四千頭身・後藤拓実が語る‟キングオブコントの予選に出たときのこと”

『これこそが後藤』より「コント後藤」

2021/09/28

 今ノリに乗る人気お笑いトリオ・四千頭身の頭脳こと後藤拓実さん。後藤さんが日常をシュールな目線で切り取った初エッセイ集『これこそが後藤』(講談社)が、話題となっています。‟これまでの後藤”や‟住まう後藤”をつづったエッセイから、「コント後藤」をお届けします。(前編「車後藤」を読む)

コントの苦い思い出

  僕たち四千頭身のネタは漫才が多いのですが、たまにコントもしたりしています。

『エンタの神様』では毎回必ずコントをやらせてもらっていますし、キングオブコントの予選にも実は出たことがあります。

 実は事務所に所属して最初にライブでやらせていただいたネタもコントでした。

©文藝春秋/山元茂樹

 それは都築くんがくるみ割り人形の役で目の前に現れたクルミを拳で叩き割るというコントでした。

 初ライブにしてはそこそこいい反応をいただいたような気がします。お客さんは2人でしたが。

 その年キングオブコントに出ようということで、1回戦用の2分のコントを作って出てみました。

 その時に作ったネタは8階建てのマンションのエレベーターの中で、14階に行きたがる人が乗ってくるというコントでした。

 みなさんお察しの通りです。

 撃沈しました。人間ってこんなにスベるかねってくらいスベりました。

コントの苦い思い出ふたたび

 それからはずっと漫才をやって、また翌年のキングオブコントの時期にもう一回挑戦してみようということで、再び2分のコントを作って出場しました。

 なかなかいい反応をいただいて2回戦に進むことができました。決勝に出て優勝できなければ意味がないことは分かっているのですが、その時通過する喜びもないと言っては噓になります。

 普通に喜んで意気込んで2回戦に挑みます。2回戦も2分のネタだったので1回戦同様そのコントをやりました。

 ここの反応もよく、準々決勝に進むことができました。いけるんじゃないかと思ってしまいました。

 さぁ次も頑張るぞと意気込み、準々決勝の詳細を見ると、ネタ時間5分と書いてありました。

 これはまいりました。