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小錦と武蔵川が考える外国人横綱の“品格” 「白鵬はまるで『ビンタ』しているみたい。横綱相撲ではない」

小錦と武蔵川が考える外国人横綱の“品格” 「白鵬はまるで『ビンタ』しているみたい。横綱相撲ではない」

2021/09/26
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土俵上で戦う相手と仲良くするのはおかしい

武蔵川 ほかにも気をつけてほしいことはある。

 以前、本場所の直前にモンゴル出身の力士たちが集まってゴルフをしたことがあったんだ。このときはさすがに問題になったけど、僕に言わせれば、土俵上で戦う相手と仲良くするのは、おかしいんだよ。

 僕は現役時代、巡業先の支度部屋では小錦さんや曙さんと一緒にいることが多かったけれど、じつはプライベートでの付き合いはあまりなかった。

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 小錦さんが、毎年、自宅でのクリスマス・パーティーにハワイ出身力士たちを呼んでくれたけど、僕はちょっと顔出して一杯だけ飲んで、「明日も稽古がありますから」と、いつもすぐに帰っていたよ。

強烈なプッシュで恐れられた小錦

小錦 そうだったよね。

武蔵川 あの頃の力士は、みんな同じ考えだったと思う。引退してから同じ時代の横綱だった貴乃花や若乃花と仕事で会う機会があったんだ。そのときに話をしたら、こう言われたよ。「現役時代、できるのなら、みんなで仲良くしたくてしょうがなかった。でも戦う者同士だからできなかったんだ。引退してから、いろいろ話せる仲になれればいいなとずっと思っていたんだ」って。

 でも今のお相撲さんたちは、みんな部屋を超えて仲良しなの。僕には信じられないよ。僕の弟子には、そこを厳しく指導しているんだ。

 小錦(元大関)と武蔵川親方(元横綱・武蔵丸)の対談の続きは、「文藝春秋」2021年10月号と「文藝春秋 電子版」に掲載されています。             

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