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 桜利斗ちゃんは抱っこ紐でお母さんにおぶわれていた頃から知っていました。今年の5月ごろ、昼間に頭に包帯を巻いて歩いていたことがあったり、夜中の10時ぐらいにベランダに出されて、『開けて! 開けて!』と泣き叫ぶ声が聞こえたこともあったので、心配はしていたんです。お母さんがエレベーターに乗りながらスマホをいじっている間、目を合わせると手を振ってくれる。本当に元気で可愛い子でしたよ」

桜利斗ちゃんが母親とよく遊んでいた公園 ©文藝春秋

松原容疑者の部屋からうちわや冊子、木製の板が降ってきた

 あまりにも凄惨な“虐待死”。だが、その前兆は、事件前からあったようだ。別の近隣住民が語る。

「今年の5月末、夜中の12時ごろに寝ていたら、ベランダに物が落ちる音が聞こえたんです。なんだろうと思って、外に出てみると、うちわや冊子のようなものがいくつか落ちていました。どこから降ってきたのだろうと不思議に思っていたら、今度は木製の板が上から落ちてきて、私の肩をかすめたんです。私の部屋は上の階に住む松原容疑者の部屋よりもベランダがせり出しているから、すぐに松原容疑者の部屋から飛んできたのだとわかりました。

松原容疑者の部屋から降ってきた落下物
松原容疑者の部屋から降ってきた落下物

  何かただならぬことが起きていると思い、警察を呼び、松原容疑者の部屋に行ってもらいましたが、松原容疑者は全然出てこなくて……。後になって『子供が全部投げた』と言っていると警察から聞きました。子供の腕力でそんなにいろんなものを投げられるものだろうか、と疑問に思ったのですが、警察もそれ以上は何もできなかったようです。8月にも子供の靴下が私の部屋のベランダに落ちてきましたが、もういいやと思ってそれは捨ててしまいました」