昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

「次は是非勝ってください」と現役代表をバッサリ キャスター内田篤人(33)が低迷するサッカー界で“独り勝ち”できる理由《発信力は松本人志並み!?》

 内田篤人こそが、サッカー界が待ち続けていたコア層とライト層をつなぐ存在なのかもしれない。

 昨年8月までプロサッカー選手として活躍した内田は現在、テレビ朝日系列の「報道ステーション」のスポーツキャスターを中心に地上波の番組で活躍している。その一方で、スポーツ専門の配信サービスDAZNでは「内田篤人のFOOTBALL TIME」という冠番組のパーソナリティーを務めている。

内田篤人 ©AFLO

「FOOTBALL TIME」での内田の発言は、毎回のようにニュースになる。「ワイドナショー」での松本人志の発言のネットニュースで取り上げられるのと同じで、これは「内田の言うことは聞く価値がある」と感じる人が多くなければ発生しないできごとだ。

「本来なら結果がついてきて…」

 そして、9月2日のこと。来年に控えるカタールW杯のアジア最終予選初戦で、日本は格下のオマーンにホームで敗れる大失態を演じた。その試合後、インタビュアーとして登場した内田の振る舞いが話題になった。

 内田が日本代表として活動していた時期にもっとも仲が良かった吉田麻也(現在の代表キャプテン)に、毅然とした態度で質問をしたのだ。「本来なら結果がついてきてインタビューしたいんで次はぜひ勝ってください」というサッカー中継ではまず聞かない厳しい口調での注文は議論を呼んだが、大方の意見は「忖度せずに質問をした姿勢が良かった」というものだった。

吉田麻也 ©JMPA

 内田は後日、吉田への質問がぶっきらぼうになってしまった理由を「短時間で吉田を含む3人にインタビューする必要があり、終わり方が雑になってしまった」と反省を交えて明かした。

 一方で、視聴者になりかわって格下相手に破れた日本のキャプテンである吉田に厳しい質問をぶつけ、「吉田は甘やかされている」という空気を作らないことが、結果的に吉田を守ることにつながるという認識もあったという。

 直前にあった東京オリンピックでも、“キャスター内田”の存在感は際立っていた。「内田がいるなら」と、森保一監督が予定されていなかった試合後インタビューに応じる場面もあった。「オリンピックのキャスターでは内田の一人勝ち」という意見さえ出る状況だった。