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「次は是非勝ってください」と現役代表をバッサリ キャスター内田篤人(33)が低迷するサッカー界で“独り勝ち”できる理由《発信力は松本人志並み!?》

2.忖度しない

 内田は相手が誰であってもハッキリと意見を伝える。

 日本代表がグループリーグを突破した2010年の南アフリカW杯からの4年間は、日本サッカー界に訪れた何度目かの“ブーム”だった。

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 本田圭佑、香川真司、長友佑都、そして内田が人気を牽引して様々なメディアに登場し、日本代表のチケットは常に完売だった。前述のサッカーブームに沸いていた時期、日本代表の監督はイタリア人のアルベルト・サッケローニだった。

 この時期は、代表チームに「HHEミーティング」という意思決定機関があった。HHEとは当時の中心選手だった長谷部誠、本田、遠藤保仁のイニシャルをとったもので、チームの課題や方向性について、中心選手たちと時に監督も交えたミーティングがよく開かれていた。

本田圭佑 ©JMPA

「一部の選手だけで集まるミーティングは良くない」

 海外のクラブチームなどでも、監督や首脳陣との交渉で、選手を代表した幹部会のようなものが作られることはある。そして長谷部たち3選手も、もちろんチームを良くするために自分の時間を削って話し合いをしていた。

 ただ、当時のチームではメンバーが固定化され若手選手があまり起用されず、その問題点がチーム内外から指摘されてもいた。そんな中で、内田はこう発言した。

「一部の選手だけで集まるミーティングは良くないんじゃないかな」

 長谷部たち3人は年上だが、チームのためによいと信じることを発信する。同時に先輩たちを慕ってもおり、特に当時同じドイツでプレーしていた長谷部の自宅には何度も遊びに行ったという。敬意を持って人間関係を構築したうえで、意見が違うことは議論できるのが内田なのだ。

ともにドイツでプレーし仲がいい長谷部誠 ©JMPA

3.リスペクトがある

 東京オリンピックで、日本代表は優勝候補の一角だったメキシコに2―1で勝利した。オーバーエイジ枠で参加していたキャプテンの吉田は、インタビューゾーンに上機嫌で現われた。会心の勝利を喜んだ吉田は、思わずインタビュアーの内田にグータッチを求めた。

 だが、内田はそれを制した。

 インタビュアーが元選手の場合、握手やハイタッチが交わされることはよくある。まして、内田と吉田の関係性を考えればそれはまったく自然だった。