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《結婚後こそ問われる“品格”》記者が見た「眞子さまの婚約者」以前の小室圭さん ホテル、国会図書館でみせた“鈍感力”

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服装や髪型をチェック、頭をポンポンと撫でる母・佳代さん

 小室さんが、見ず知らずの周囲の人間を困惑させていたのは、この日だけではなかった。

 当時、小室さんは法律事務所でパラリーガルの仕事をし、母の佳代さんは洋菓子店に勤務していた。2人は平日、決まって午前7時に並んで自宅を出発。母1人で息子を育てた佳代さんは、小室さんといつも一緒だった。佳代さんは出勤途中でも人目を気にすることなく小室さんの服装や髪型をチェックし、別れ際には小室さんの頭をポンポンと撫でる。小室さんは微笑みながらも満員電車に揺られ、毎日事務所のある京橋駅まで通っていた。

小室さんは2014年にICUを卒業 宮内庁提供

ホテルや百貨店で読書やお弁当、お昼寝まで…

 京橋駅の改札を出ると、決まって立ち寄っていたのが弁護士事務所付近にある外資系高級ホテルのロビーだ。毎日会社始業前の約10分、小室さんはホテルのソファーに座り、『ねじまき鳥クロニクル』を取出しては、朝のブレイクタイムを楽しんで、事務所へ向かっていた。

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 そのホテルのスタッフが、困惑した表情で明かす。

「当館のロビーは基本、宿泊したお客さまに利用して頂くための場所です。特に当館に関係ない方がロビーのソファをお使いになることを『おやめください』とは言えませんが、その時間はチェックアウトで人の出入りが多い時でもありますし…。せめて当館でお土産やお菓子、飲み物などを購入していただいたうえでご利用いただければ、とは思います」

小室佳代さん ©時事通信社

 その後、事務所に出勤した小室さん。やがて昼休みになると、再びビルの外に出てきた。向かう先は毎日同じで、職場から程近い老舗高級百貨店である。小室さんは何も買うことなく最上階にあがり、テラスでお手製のお弁当を食べるのを日課にしていた。

 勉強で余程疲れていたのだろう、食事を終えると、椅子を2つつなげ、背もたれに足を延ばして、昼休み終了ぎりぎりまでわずかな睡眠をとっていた。平日のテラス席は、昼休みのサラリーマンにとっての憩いの場である。小室さんが“爆睡”する周りで、困惑顔を浮かべて、空席を探しウロウロするOLたちがいたのがとても印象的だった。

 当時、小室さんは毎日家から弁当とペットボトルの水を持参。ほとんどお金を使わない徹底した倹約生活を行っていた。ある時には、小室さんが佳代さんの仕事場付近の本屋で雑誌を長時間にわたり立ち読みする姿も目撃したこともある。無論、立ち読み自体とがめられるべきものではないが、眞子さまの交際相手と噂される人物の振る舞いとして、いささか疑問に思ったのも事実である。

 前出・小室家の知人が語る。