秋篠宮家の長女・眞子さま(29)と婚約が内定している小室圭(29)さんは9月27日、3年2ヶ月ぶり日本に帰国した。
警備上の関係で空港では一般ゲートを使わず、職員用通用口を使い、席はエコノミークラスからビジネスクラスにアップグレード。特別待遇を受けた小室さんは、空港を出る際には複数の警察車両が護衛につき、ハイヤーで送迎された横浜市内の自宅前は警察と報道陣がごった返していた。
現在は隔離期間にはいっており、来月中旬頃には眞子さまと記者会見が予定されている。
今年4月には、小室さんの母親と元婚約者との間の金銭トラブルについて28ページにわたる“小室文書”が発表された。だが、残念ながらそれをもって秋篠宮さまが望まれた「多くの人が納得し、喜んでくれる状況」にはならなかった。現状では、天皇陛下や上皇さまへのご挨拶の予定もなく、「納采の儀」や「朝見の儀」も行わない。コロナ禍で経済的にも困窮する国民も多いなかでの“暴走婚”に、一部から批判的な声があがっているのも事実だ。
だが、小室家をよく知る人物は小室圭さんの行動に一定の理解をした上で肩を落とす。
「そもそもあれが小室さんの性格なんです。あの親子に悪気はないのです。ただ、周囲の声などは昔から耳に入らない。そもそも誰かに迷惑をかけているとか、不快に感じているとかがわからないのではないでしょうか。本当に“鈍感”な方だから…」
実は記者は、2017年5月16日にNHKが婚約を報じる以前に、眞子さまと小室圭さんに関する情報を入手し、2人の関係を確かめるべく取材を行っていた。一方で、その過程で見た小室さんの“素顔”は、まさに現在多くの国民にとって懸念事項となっている、彼の“鈍感力”を随所で感じさせるものだった。
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利用客も眉をひそめる「国会図書館の蔵書の写真撮影」
2017年5月6日、記者は初めて小室さんを目撃した。当時の小室さんはパラリーガル(法律事務職員)として都内の大手法律事務所に勤務する傍ら、一橋大大学院国際企業戦略研究科で学生として経営法務も学ぶ「二足のわらじ」を履いていた。
正午過ぎ、横浜市内の自宅マンションを出た小室さんは電車を乗り継ぎ、1人赤坂駅へと向かった。電車内で読んでいた本は村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』。後にわかったことだが、小室さんはこの本が大のお気に入りだそうで、毎日同じ本を読み込んでいたという。
13時30分、赤坂駅に到着した小室さんは、徒歩で国会図書館へと向かうとベンチに腰掛け、手製の弁当で昼食を摂り、その後3時間勉学に励んでいた。館内で法律、不動産、金融、会計監査などに関する分厚い本を次々と借り、読み込む小室さんはとても勤勉だった。また、ミュージカルの本も熟読していた。
一方で、時折携帯電話をとりだしては、書籍を何枚も撮影することがあった。国会図書館の蔵書を写真撮影することは基本的に禁止されており、館内のいたるところにも注意書きが掲げられている。しかし、小室さんはその禁止行為を隠すわけでもなく、堂々と行っていたため、他の利用客も眉を顰めていた。ささいなことかもしれないが、何より法律というルールに則って、業務を遂行する法律事務所に務め、さらに弁護士を目指している人間が行うには違和感を覚える出来事だった。