今週後半にも列島に接近しそうな台風16号。
気象庁は9月26日、台風16号が最も強い“猛烈な台風”に発達したと発表。米軍合同台風警報センターでは「スーパー台風」にカテゴライズされました。
可能性は低いですが予報円の西側を通ると、2019年9月、房総半島を中心に甚大な被害をもたらした台風15号と似たルートを通る可能性もあります。
進路次第で大雨の危険性…過去の被害をもたらした台風と同レベルの勢力
天達武史気象予報士:
この台風16号、雲の渦が、ぐーっとこう巻き込んでくる形で、目がくっきりはっきりとしてきました。台風というのは目が小さくはっきりしているほど勢力が強い、風が強いということを表していて、いま猛烈な強さまで発達しています
天達武史気象予報士:
この先も海面水温30度くらいの場所を通過していきますので、木曜から金曜日にかけて、関東に接近する恐れがあります。特に伊豆諸島方面。直撃する場合、それほど勢力を落とさずにやってくる可能性があります。いま最大瞬間風速が75メートルと家が倒壊したり、車が横転、ひっくり返るような、そのくらいの風が吹いているのですが、それほど弱めずにスピードを一気にあげながらやってきますので、急に木曜日から金曜日にかけて風や雨が強まる、そういう危険のある台風ですね。それで、進路なんですけれども、予報円がまだ少し大きいんです。この中心が木曜日から金曜日、西側を通るか東側を通るかで影響が大きく変わってきそうなんですね。
現状では、関東地方への影響はどの程度予想されるのでしょうか?
天達武史気象予報士:
この台風が、予想進路の西側を通過した場合、金曜日に、場合によっては関東にかなり接近・上陸する可能性が出てきています。この非常に強い勢力で上陸した場合、2019年の台風15号と同じくらいの暴風雨が吹く可能性があります。このときは千葉で57.5メートル、記録的な風だったんですけれども、これが広い範囲で吹いてしまう可能性があるんですね。