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《隠れたブーム》キワどい格好でなぜかピアノ、料理、キャンプを… “谷間系”YouTuberが語る「やりがい」と「限界」

《隠れたブーム》キワどい格好でなぜかピアノ、料理、キャンプを… “谷間系”YouTuberが語る「やりがい」と「限界」

2021/10/12
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そこまで収益は気にしていない

「撮影スタイルは初期と比べるとかなり変わりました。昔は投稿可能だったアングルも現在は制限がかかることがほとんどなので、常に試行錯誤しながらやっています。やっぱり視聴者数に影響があるのはサムネイル画像ですけど、最近は制限が厳しいのでかなり悩みながら選んでいます。

 ジャンル的に収益化から外されてしまう動画も多く、いくら視聴者数が伸びても収益が0の時もあります。収益に関していえば、いまは平均すると月に大卒初任給の3カ月分(2021年6月時点)くらいはもらえていますね」

 しかし、もともと稼ぐために始めたわけではないので、そこまで収益は気にしていない、という。

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「やっぱり、ファンの方の優しさや暖かさがこの活動のエネルギーになっています。顔出しはできないですけど、今後はYouTubeだけでなく、料理と写真集が一緒になったようなフォトブックとかを作ってみたいですね」

YouTube側の審査が厳しくなり、動画が消されることも

 YouTuberは「好きなことを動画にして収益を得る」というイメージがあるが、YouTubeというプラットフォーム上で活動している限りは、運営元の倫理基準や還元率に左右されてしまう。

「それもあって、方向性を変えたんです」というのは、Jカップの美乳を武器に動画をアップしている人気YouTuber「ぱおんぱおんcooking」さんだ。

「私もずっと胸が大きいのが悩みでもあったんですけど、YouTubeで胸を武器に活動してる人がいるんだなって思って、見よう見まねで料理動画をアップし始めたんです。最初は少しずつ視聴者が増えていくのが楽しかったですし、こんな私でも受け入れていただけたというのが嬉しかったですね。

 そのうち、同じような動画を挙げているYouTuberの方々との繋がりができてきたので、たまに集まって『こういう動画だとバズる』とか、撮り方のコツなんかを話し合ったりしてたんですね。でも、1年くらい前からYouTube側の審査が厳しくなってきて、アップした動画が消されたり、無収益になったりすることが増えたんです。

 YouTuber同士の集まりでも、だんだん『この角度はダメだった』『あのコスチュームは引っかかった』とか、後ろ向きな話ばかりになりましたね」