「子供のなりたい職業1位がYouTuber」という結果に衝撃が走ったのはひと昔前。いまや高額所得者といえばYouTuberというイメージが定着、オトナもなりたい職業として、あらゆるジャンルの人々がこぞって参入を続けるメディアとなった。

 そんな中でも気になるのが、ちょっぴりセクシーな女性YouTuberたちの動画だ。彼女たちはどんな人で、何を目指しているのだろうか?(取材・執筆=素鞠 清志郎/清談社)

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隠れた人気ジャンル“谷間系YouTuber”

 ピアノやギターなどの楽器演奏、あるいは料理やキャンプなどを実演するという何のことはないYouTubeのコンテンツなのだが、なぜか露出度の高い服装をした妖艶な女性が登場。カメラアングルも常にななめ上からをキープしており、豊満な胸やボディラインを捉え続ける…。

 勝手にYouTubeの「おすすめ動画」にあがってきた、胸の谷間やヒップラインが強調されたサムネイル画面を見ると、思わずクリックしてしまうという視聴者も多いのではないだろうか。

 扇情的なビジュアルで男性視聴者の興味を誘うという古典的な手法だが、これがわかりやすく人気となり、なかにはチャンネル登録者数が数十万を超える人気YouTuberも出現してきている。

 いまや、隠れた人気ジャンルともいえるのが、そんな“谷間系YouTuber”だが、そのほとんどは顔出しをしていなく、プロフィールも謎に包まれていることが多い。

胸が大きいことがコンプレックス

 その運営の裏側を聞かせてもらおうと、何人かの“谷間系YouTuber”に取材を申し込んでみたが、ほとんどが断られてしまった。

 粘り強く交渉したところ、セクシーな衣装で主に料理動画を挙げている「ママはお料理勉強中」さんにひとまず話を聞くことができた。

 

「数年前に結婚しまして、主婦をしています。YouTubeが好きでいろいろ観てるうちに、私もやってみたいなと思ったんです。ただ、私にはなんの才能もないので、何を見せたらいいのかと悩んでいたら、胸を強調するYouTuberさんがいて、この路線なら……と。

 私はずっと胸が大きいことがコンプレックスで、学生時代は冷やかされたり、同性からのいじめみたいなこともあったんですが、胸を武器に輝いているYouTuberの方々を見て、私のも活かせるのかなと思ったんです」