両親による虐待 元妻は一部否認
福岡県中間市で3歳の息子に虐待を繰り返し死亡させたとして、傷害致死の罪などに問われている夫婦の初公判が開かれ、妻は起訴内容の一部を否認した。
保育園の発表会で元気な姿を見せる男の子は、2020年8月に亡くなった、当時3歳の末益愛翔(まなと)ちゃんだ。
起訴状などによると、愛翔ちゃんは2020年、中間市の自宅で両親の末益涼雅被告(24)と歩被告(23)から虐待を受けて死亡したとされ、2人は傷害致死などの罪に問われている。
10月14日、福岡地裁小倉支部で初公判が開かれた。
罪状認否で涼雅被告は「間違いありません」と起訴内容を認めたが、歩被告は「私自身手は加えておらず、共謀の事実はありません」と一部を否認した。
「暴力と虐待が日常化」傷痕は245カ所も…
裁判で検察側は、歩被告の虐待報告などが記されたLINEの内容を明らかにした。
【LINEの内容(2020年7月19日)】
歩被告:
アバラのとこ蹴ったら吹っ飛んだ(笑)
【LINEの内容(2020年7月31日)】
歩被告:
ももちゃん(ペットのフェレット)の砂食わせてみた。おいしくないってさ
【LINEの内容(2020年8月10日)】
歩被告:
うごききらんのか。痛いみたい
涼雅被告:
でしょーね。思い知れてね♡
さらに検察側は司法解剖の結果、愛翔ちゃんには245カ所の傷痕があり、そのうち174カ所がタバコの火かスタンガンによるものである可能性が高いと指摘。
「暴力と虐待が日常化していた」と強調した。
判決は11月5日に言い渡される予定。
(テレビ西日本)