「小さい頃から、地元(福岡)でもスカウトされることが多くて、いつかはそういう世界に行くのかなと思っていました。
東京に来て、芸能界に興味はあったけど、知らない世界だし、怖い思いはしたくないとずっと躊躇していたんです。大学3年生の頃は『この歳で芸能界はやめた方がいい』という周りの意見に流されて、女子アナを目指した方がいいのかなと考えたり、就職活動でインターンにいったり。
誰かが背中を一押ししてくれるのをずっと待っていたのかもしれない。そんな時に今の事務所の社長が背中を押してくれたんです。
そこからは悩まず『女優として大成しよう』という思いに変わりました。両親からは10年後、20年後はどうなるかわからない時代だからこそ、自分が好きなことをやってしっかり生きていけばいいんじゃない?と」
「私自身も相手によって自分の態度を変えるということはない」
女優としてキャリアを積み重ねている結城モエ。全シリーズの平均視聴率20%超えの米倉涼子主演の人気ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)で、西田敏行演じる外科分院長の秘書役に抜擢された。
「今までの秘書は院長の愛人だったのですが、今回は違います。誰にも媚びない、容赦ない役どころです。私自身も、年齢や性別、相手が誰だからなどで自分の態度を変えるということはないので、自分の性格に似ているかなあとも思います。
現場は、台本があっても、流れの中で、即座に対応しなくてはいけないことがたくさん出てくる。本当にこなせているのかな?と不安に思うこともあります。
西田さんはオーラとか貫禄はあるんですけど、その印象をいい意味で裏切ってくれるやさしい方です」
コロナ禍という状況は、新人女優にとってはどういう環境なのだろうか?