永野芽郁さん主演映画『そして、バトンは渡された』が本日より全国公開される。映画の原作にあたる瀬尾まいこさんの小説『そして、バトンは渡された』のコミカライズ版も好評発売中だ。
母親が2人、父親が3人いる少女・優子の成長を描いた本作は、「主人公がいい子」「キャラの中に優しさを感じる」と話題を呼んでいる。第1話を読むにはこちら。
アメリカから帰ってきた彼氏を父親に紹介したら、断固反対された
高校、短大を卒業して社会人になった優子。優子は高校の同級生だった早瀬くんとの結婚を考えていた。
ある日、森宮さんに紹介するために早瀬くんを家に連れて帰ると、森宮さんは相手が早瀬くんだと分かった瞬間に態度を一変させる。
早瀬くんはピアノを学ぶために音大に入学したが「ピアノが弾けるファミレスを作りたい」という理由から音大を中退。一人で渡米してハンバーグ作りの修業に出向くアクティブな一面があった。
森宮さんは、そんな早瀬くんに対して好印象を持っていなかった。「無目的に海外をふらつく男との結婚、誰が認めますか」と、結婚に真っ向から反対する。せっかく学んだピアノをすぐに投げ出す根性が気に入らないようだ。
そんな森宮さんの様子を見て、優子は他の親たちに先に報告することを決意。「先に梨花さんに報告してくる」と話す優子に、「居場所わかったの?」と森宮さんは驚く。優子は、ずっと音信不通だった継母・梨花さんの居場所を探し当てていた。
梨花さんは優子の育ての母で、優子を連れて森宮さんと結婚したものの、すぐに家出をして行方知れずになっていた。梨花さんが家を出てから離婚届が送られてきたので「きっとどこかでまた自由に暮らしているのだろう」と優子は考えていたが…。