最後まで葛藤していたリーダー・坂本
25周年イヤーである2020年まであと少し。ジャニー喜多川氏の慰留もあってこらえていた。しかし2019年6月にジャニー氏が病に倒れ、7月9日に亡くなった。6人を説得し引き留めてくれる唯一の存在がいなくなってしまったのだ。
「森田くんにしても三宅くんにしても、もうV6を続ける意味を見出せなくなったのでしょう。岡田くんも映画界で独自の地位を築いていましたから、グループに拘泥することはなかった。
しかし、この解散でいびつに見えるのは、年長者3人の『トニセン』は継続するということです。リーダーの坂本くんは、最後まで解散には反対だった。グループでの活動は年に一度だけでもいいし、後期の少年隊のようにカタチだけでもいいからと、V6を続けていきたがっていた。
デビュー記念日である2020年11月1日に代々木第一体育館から配信ライブを行ったのですが、そこでも坂本くんは『この先のことは想像もできない。僕の口からはちょっと言えない』と繰り返していました。解散を口にするメンバーがいるなかで、最後まで葛藤していたのでしょう」(前出・芸能デスク)
カウコンでのV6の不在
実は、この解散にはもうひとつ大きな前兆があった。2020年の大晦日、V6は毎年恒例の「ジャニーズカウントダウンコンサート」に出演しなかったのだ。
「2013、2014年もV6はカウコンに出演しなかったのですが、三宅はその理由を『そうやって下の人たちに、ゆずっていかないといけないっていうのも、あるんじゃないの? その分下のグループのファンの人たちは喜んでるよ』(2013年12月30日放送の『三宅健のラヂオ』bayfm78)と語っています。
しかし2015年以降はまたカウコンに復帰し、毎年出演していました。しかも2020年末はコロナ禍もあり、恒例の東京ドームではなく都内各所から中継をつなぐ形だったので『スケジュールも合わせやすいはずなのに』とV6の不在を不思議がる声があがっていた」(同前)