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ポイントは、2014年の衆院選前に自民党がテレビ局に報道の「公平中立」を求める文書を送ったことが大きい。
《16年には当時の高市早苗総務相が、政治的公平性を欠く放送だと判断すれば電波を停止させる可能性に言及した。》(同上)
「政治的公平性」って?
では「政治的公平性」って何だろう。時の権力(自民党)が言う「政治的公平性」とは政権にマイナスなことはやるなという牽制に思える。
不偏不党(放送法第1条にも記載)という言葉も思い出した。これは、権力から介入されないためのお守りの言葉だとばかり私は思っていた。権力に気を使う報道から自由になれるというお守り。でも最近は「拡大解釈」されていないだろうか。むしろ権力側の切り札になっていないだろうか。
実際に先日の総裁選で誰に比重を置いた報道をしても自民党からクレームが来たという話は聞かない。政治的公平性って「権力側の宣伝はオーケー」「政権の耳の痛いことは言うな」ということなのだろうか。
本当はこんな論議を選挙期間中にやってほしいのです。