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《だから野党第一党の振る舞いも問われるのだと思う。想像してほしい、政権交代ができなくても幹部の顔ぶれは同じ、そこそこの権力を握り、来年の参院選が近づいてきたらまた闘いだと叫んでみせる。この繰り返し……。》とも。
そして立憲は負けた。いや、選挙の勝ち負けだけではない。投票日直前の枝野氏の言動に私は疑問を持った。
それは「つみたてNISA」について、立憲の江田憲司代表代行が28日夜のBS番組で、同党が掲げる金融所得課税の強化の流れで、NISAへの課税も「同様にかけます」と発言したこと。
枝野幸男の「逃げ方」
この発言に対し枝野氏は「一部幹部の発言が誤解を招いていますが」とツイートしたのだ。
誰が何を言ったのかはっきり言わない、「誤解を招いた」というおなじみの表現。このぼやかし方は枝野氏がこれまで追及してきた自民党や官僚の逃げ方と同じではないか。もし権力側になったら枝野氏もこうなるのではないか? という「疑似政権交代」を見せてしまった。これも大きかったと思う。
今回の結果を受けて厳しい論調もさっそく出てきた。
《党内からは「候補者を一本化してもここまでの結果。党代表なのに枝野氏本人の選挙区も危なかった。辞意表明した方がいい」(若手の前職)と責任論も出ている。》(朝日新聞11月1日)
最後に「選挙報道」に関して書いておきたい。予想通り「ワイドショーの衆院選放送時間、総裁選の4割減」だったという(朝日新聞デジタル10月28日)。