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夕日に照らし出された橋脚も美しい

 ストーンヘンジとは、英国ウィルトシャー州ソールズベリ平原にある古代遺跡で、世界文化遺産にも登録されている。巨石が直立して立ち並ぶ姿は、なんだか橋脚を彷彿とさせるし、直立巨石の上に、所どころに石が載っている姿など、まさに建設途中の高架橋そのものだ。

 ストーンヘンジは列石が環状に配置されているが、インターチェンジも緩やかなカーブで円を描いている。まさにストーンヘンジだ。それゆえ私は、この岐阜IC建設現場のことを“岐阜のストーンヘンジ”と呼んでいる。

ゆるやかなカーブを描きながら立ち並ぶ橋脚。まさに“岐阜のストーンヘンジ”……ではないだろうか

 岐阜のストーンヘンジは、特に晴れた日の夕方に行くのがお勧めだ。オレンジ色の夕日に照らし出された橋脚は、本家ストーンヘンジをも凌駕するほどだ……と、私は思っている。

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 現在も橋脚を造っているので、まだしばらく岐阜のストーンヘンジは見ごろが続きそうだ。この先、橋脚の上に橋桁が架かるようになると、ますます本家に近づくのではないかと期待している。

晴れた日の夕方には、こんな光景が広がっている
現場では今も橋脚の建設が続いている

 機会があればぜひとも鑑賞をお勧めしたいが、相手は建設途中の構造物だ。建設現場に立ち入らないことはもちろん、工事車両や工事関係者、通行する一般車両、周辺住民の迷惑にならないよう、鑑賞の際は十分に注意してほしい。

 魅力的な建設途中の橋の世界。建設現場を見かけた時、何も思わずに通りすぎるよりも、ワクワクドキドキして立ち止まってみるほうが、人生ちょっぴり得をした気持ちになれるのではないだろうか。

 

撮影=鹿取茂雄

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