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「あれでお役に立っているのでしょうかね」秋篠宮さまと黒田清子さんゆかりの研究所“経済的窮状”に、上皇さまと美智子さまが仰ったこと

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2021/11/16

 2005年11月15日、黒田慶樹さんとの結婚式と披露宴の日を迎えられた紀宮さま(現・黒田清子さん)。ご勤務先であった山階鳥類研究所の元所長・山岸哲氏による「天皇皇后両陛下123人の証言 山階鳥類研究所のお子様たち」(「文藝春秋」2019年5月号)を特別に公開する。

2005年3月16日、山階鳥類研究所に入られる紀宮さま ©時事通信社

(※年齢、日付、呼称などは掲載当時のまま)

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紀宮様のお誕生日茶会にお招きを受けて

「十年一昔」というから、二昔ほど前のことだ。私は秋篠宮殿下を総裁にいただき、紀宮様(現在は黒田清子さん)が非常勤研究員をされていた山階鳥類研究所で所長を勤めさせてもらっていた。ある年の紀宮様のお誕生日茶会に皇居にお招きを受けて、ご祝辞を申し上げたことがある。研究所での紀宮様のご研究やご生活ぶりを、両陛下ならびにご参会の皆様にお伝えしたのであった。

2005年11月15日、結婚式の後、記者会見に臨んだ黒田清子さん ©JMPA

 祝辞が終わると、両陛下と紀宮様は、真っ先に私のもとにお近づきになり、陛下から「所長、山階は大変らしいですね」というお言葉をいただいた。おそらく、所員会議のたびに私が口にしていた「研究所の経済的窮状」の話を紀宮様や秋篠宮様から、お聞き及びになっていたに違いない。私は、「そうなんです。お助け下さい」と言えばいいところを、「大変でございますが頑張っております」と強がりを言ってしまったのである。