運営幹部が16歳の水着グラビアに激怒
「ある運営幹部が『こんなの許さないよ』と激怒したんです。当時16歳の田中に水着グラビアをやらせたことが逆鱗に触れたらしいのですが、過去にもAKB48グループでは14歳や15歳の水着ショットを普通に雑誌などに掲載していたし、当時田中が着用していたのはかなり布の面積の大きな水着でしたから、担当者は何がいけないのかサッパリわからなかったそうです。それにも関わらず、これを機に田中だけでなく若いメンバーの水着ショットがほぼNGになってしまったんです」(同前)
AKB48といえば元々「ポニーテールとシュシュ」や「Everyday、カチューシャ」のMVでもメンバー全員が水着で踊る姿を披露していたし、当時は若いメンバーも次々と水着で雑誌の表紙を飾っていた。選抜総選挙でランクインしたメンバー全員が水着グラビアを見せる「水着サプライズ発表」(集英社)というムック本すらあった。それでも運営幹部が激怒してしまった理由は何なのか。
「児童ポルノ扱いへの不安」と「清楚路線」
「念頭にあるのは、『児童ポルノなのではないか』という世間の批判から逃れるためだったようです。当時は特にAKB48グループに対する風当たりが強く、18歳未満にセクシーな水着グラビアをやらせるのはいかがなものか、という論調も一部であった。他のアイドルグループやソロのグラビアアイドルの中にはもっと若くてもガンガン水着になっているタレントも多数いますが、少しでもリスクを避けるために“自主規制”した部分があるのでしょう。今でも『20歳未満は下着NG』など暗黙のルールは幾つも存在するようですよ」(同前)
さらにはライバルグループの“成功”にもインスパイアされていたという。
「ちょうどこのあたりの時期から乃木坂46の写真集が“バカ売れ”し出したんです。白石麻衣や生田絵梨花らのエース級だけではなく、世間的に知名度のないメンバーも軒並み数万部~十数万部の売り上げを記録していきました。清楚路線の乃木坂46は基本的に雑誌のグラビアでは水着をやらない方針を続けており、写真集で満を持して初水着を解禁するスタイルが定着。これが“成功”の一因とも言われていますね。他の坂道グループも同様に売れています。運営幹部はAKB48でも同じようなことをしようとしたんでしょう」(同前)