昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

genre : ニュース, 社会

 集めた若者は複数のグループに分かれていた。マッチングアプリを使って恋愛感情に付け込む手段はリーダー格の大紀容疑者が考えたようです。大紀容疑者は各グループの統括役に“講習会”を開き、詐欺のやり方を指導していました。

 マッチングアプリを通して、『会いたい』といってもコロナ禍であることを理由に拒まれ、その後連絡がとれなくなった被害者も多い。なかには恋人探しのつもりで登録し、恋愛感情に付け込まれた結果、5000万円以上を騙し取られたケースもあるようです」(前出・社会部記者)

容疑者らの独自仮想通貨「アークキャッシュ」のホームページ

知人からの紹介が悪夢の始まり

 冒頭に紹介した大紀容疑者を映した動画は、今年4月に麻布十番のバーで撮影されたものだ。昨秋から既に捜査の手は及んでいたというが、山田容疑者の表情には逮捕を前にした悲壮感は窺えない。

「昨年11月以降、大紀容疑者は警察関係者から取り調べを受け、家宅捜索まで行われていました。ただ、警察にマークされた直後から弁護士を雇い、捜査への“対策”をしたつもりだったので、本人はここまで大事になると思っていなかったようです。取り調べを受けた後も旅行にいったり、高級レストランでのパーティーに参加したりと、日々豪遊を繰り返していました」(大紀容疑者の知人)

リゾートでくつろぐ大紀容疑者

 たんまりと儲けていた山田夫妻だが、2人が吹聴していた“儲け話”はこれだけではないようだ。大紀容疑者と笑花容疑者はインフルエンサーを使ったSNSマーケティングの会社でも実質的な責任者を担い、顧客とトラブルになるケースが相次いでいた。仕事で2人と関わりがあったという関係者が語る。

「知人の紹介で『芸能界にも人脈があるやり手のキャリアウーマンがいる』と紹介され、笑花氏とお会いしたのが悪夢の始まりでした。SNSのマネジメントを2人の会社に委託していました。ところが、これまで数百万円支払っていますが、彼らはほとんど何もやってくれませんでした。

『もっとしっかり仕事をしてくれ』と話を詰めに行っても、はぐらかされ、肝心な仕事の話に進まないんです。それどころかブランドモノのスーツを着た大紀氏が突然現れ、『もっと金をくれれば儲けさせられる』『良い投資先がある』とガツガツした口調で大口叩いてくるので、『それ以前に払った大金の対価を示せよ』と怒り心頭でした。

 また会社も会社で、それまで2人が会社の印鑑も持ち、契約に立ち会っていたのに、逮捕後は『2人は無関係だ』と言い張るんです。大紀容疑者は会社の忘年会で、『うぇーい』と乾杯の音頭をとっていたようですし、子会社の登記には『山田笑花』の名前もあるので、無関係のはずがないのですが…」

大紀容疑者と笑花容疑者が実質的な責任者を務めていた会社の忘年会の様子

過去には所属アイドルの死亡事件をめぐってネットで炎上

 山田容疑者の妻・笑花容疑者は以前、仮想通貨で大儲けした“ビットコイン女子”としてテレビ番組に出演したこともあるという。仕事関係者が続ける。

「大紀氏と結婚する前の笑花氏の姓は『神田』で、タレントのプロデュースをしており、以前は所属アイドルの死亡事件をめぐってネットで炎上したこともあります。ファンクラブの会費の返金対応を巡って亡くなったアイドルと笑花氏がトラブルを起こしていたことを関係者に暴露されたことが炎上の理由でした。