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「どうしても納得がいかないんだ」33歳で自殺した朝日新聞記者、友人に明かしていた「部長への怒り」

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ひろゆき氏が自身のツイッターで…

「その記事を(2ちゃんねる開設者の)ひろゆき氏が読んでリツイートし、コメントしてくれたんです。彼はそれを喜んでいた。自分がきちんと批判的に書いた点が反響を呼んで嬉しいって」(Aさん)

 確かにひろゆき氏は2日午前、自身のツイッターで「経営者が、無能を切る事だけが『リストラ』だと勘違いしているから、優秀な人もついでに居なくなっちゃうわけです」とパナの早期退職について述べており、そのことが2日の昼にはスポーツ紙のネット記事にもなっていた。だが、前号で報じた通り、死の当日、6日付朝刊では同じ竹岡記者の署名で、パナについて前向きなトーンの記事が掲載されていた。

 Aさんに「早く東京に戻りたい」と漏らすこともあったという竹岡記者。9月下旬の自民党総裁選の際にも、「深夜2時に上司からメールが来ていて、『●時間後までに記事を書いておけ』とか、滅茶苦茶な指示なんだよ」と嘆いていたという。

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Aさんあての竹岡記者のLINE

父は「息子がなぜ亡くならなければならなかったのか」

 深夜2時の指示や近畿経済産業局長の取材について、朝日新聞に尋ねた。

「勤務実態についてご質問のような事実は把握できておりませんが、なお調査を続けています。また、近畿経産局長の人事異動について部長が記者に確認したのは10月1日で、記者が同局長の会見に申し込んだのはその確認の前と認識していますが、なお調査をしているところです」(広報部)

朝日の中村史郎社長

 竹岡記者の父が語る。

「朝日からの報告を待っている状況なので、何ともお答えできません。ただ毎日思うのは、息子がなぜ亡くならなければならなかったのか、ということです。真相がきちんと明らかになることを願っています」

 1日も早い調査報告が待たれる。

「どうしても納得がいかないんだ」33歳で自殺した朝日新聞記者、友人に明かしていた「部長への怒り」

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