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 刑事事件で係争中の熊田への暴行についても、A氏は《被告曜子による虚偽告訴》と否定しており、マスコミに事件被害を訴えた熊田を名誉毀損とプライバシー侵害で訴えた理由についてはこう主張している。

《長期間にわたる不貞行為が発覚し、タレント生命が失われることを恐れて、それを防ぐために、だまし討ち的に、原告の逮捕の事実などをマスコミ各社に流し、原告からDVを受けて恐怖してきたとの虚偽の事実を公表して、原告の名誉を毀損するとともに、原告のプライバシーを侵害した》

 刑事と民事、両方の裁判で主張を真っ向から対立させているA氏と熊田。本訴訟の裁判資料の中身は、A氏の熊田への根深い恨みが際立つものとなっている。と同時に、訴えられた側の熊田とB氏が、裁判に発展したことで公になるはずのないプライベートな部分を白日の下にさらされることに対して気をもむ様子も浮かび上がる。

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A氏による熊田への暴行容疑に関する刑事裁判には、多くの報道陣が集まった

訴状で“黒塗り”にされた「不倫の詳細」

「訴状には、A氏が熊田とB氏の不倫を疑うことになった経緯が子細に書かれていますが、その核心部分については、被告側が『閲覧制限』を申し立て、第三者の目に触れることができないように黒塗りにされています。原告が示した証拠についても裁判当事者にしか確認できないようにしており、裁判の内容が報じられることに対して、かなり警戒している様子がうかがえます」(前出の関係者)

 被告側の申し立てによって“黒塗り”とされた部分は、15ページのうち8ページに上っている。裁判記録からは、B氏が《配偶者が人気アナウンサーである》ことや、《私生活についての重大な秘密》が明らかになる、《報道が過熱するおそれがある》などを理由として、裁判所に閲覧制限を申請した形跡がある。

 その一方で、非開示とされていない証拠品の中には、興味深いものもあった。

「『ウーマナイザー』と呼ばれるアダルトグッズの通販サイトの商品紹介ページも証拠提出されている。この性玩具は熊田のバッグに入っていたとされ、A氏が熊田の浮気を疑う一因にもなったものです。今後の口頭弁論では、この性玩具に付着した精液のDNA鑑定の結果も証拠として出される可能性があり、今後、A氏側がどのような主張をしてくるのか注目されるポイントにもなりそうだ」(同前)

 泥沼の法廷闘争の行方はどこへ向かうのだろうか。