サメが仲間を“あむあむ”と噛んでいる様子が「思わず笑ってしまう」などと話題になっている。
音楽家の大谷舞さん(@maiohtanifiddle)がTwitterに投稿したのは、「マクセル アクアパーク品川」で撮影したという2匹のトラフザメの様子を収めた動画。1匹のトラフザメの姿を頭から尾びれへカメラを動かしていくと…
尾びれの先に別のトラフザメの姿があるのだ。よく見ると、1匹目の尾びれを口にくわえているではないか!あむあむといったように微妙に動く口元は、まるで味わっているかのよう。
1匹目は尾びれを噛まれているのを気にしていないのか、振り払うこともなく微動だにしない。この様子に大谷さんは「ん…ま、まあ別に、ご本人がいいなら…いいんだけども…」とコメントしていた。
Twitterでも「かわいいww」「思わず笑ってしまった」といったコメントが相次ぎ、多くの人がこのトラフザメに魅了されたようで、32万以上のいいねが付き、動画再生数は413万を超えるなどと話題となっている(11月24日時点)。
ん…ま、まあ別に、ご本人がいいなら…いいんだけども… pic.twitter.com/TmA1pxhlIU
— 大谷舞🎻@Dé Domhnaigh🐔 (@maiohtanifiddle) November 18, 2021
大谷さんによると、この撮影の数分前に水槽前を通った際はトラフザメの姿は見えなかったそうで、再び通ってみると、既にこの噛まれた状態になっていたという。1分ほど見ていたところ、その間は特に変化がなかったのだとか。
「トラフザメの顔に見える部分がポカンとした表情に見えてしまって、噛まれてるほうの子が放心してるようでとても可愛かったです」と、感想を教えてくれた。
噛みつくのは繁殖行為の一環
たしかに思わず笑ってしまいそうなシュールな様子だが、実際のところ、トラフザメはなぜ仲間の尾びれを噛んでいたのだろうか? この光景は普段から目にすることはできるのか?
アクアパーク品川の飼育スタッフ・村山早紀さんに話を聞いてみた。
ーーそもそもトラフザメとはどのような生き物なの?
属種:テンジクザメ目トラフザメ科
生息域:インド~西太平洋
大きさ:最大全長3.5m
特長:海底で身を潜めていることが多い。幼魚の時は白と黒の縞模様であるため“トラフザメ”という名前が付いている。
ごはん:当館ではイカ、サバ、アジ、ホッケを与えています。
性格:当館の個体は普段は水槽の底でおとなしくしていることが多いが、ごはんの時間になると活発に動き回ります。