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「朝倉未来に勝ったら1000万円」に疑惑続々…裏にあった“格闘技番組のドン”の暴走

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「二度とこういう企画をすることはありません」

 プロ格闘家でユーチューバーとしても活躍する朝倉未来(みくる・29)は番組終了後、そう謝罪に追い込まれた。

 事の発端は11月20日にネットTV「ABEMA」で有料配信された『朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円』。中学時代に暴走族50人と戦ったこともある“ケンカ最強”の異名を持つ朝倉に、「会津伝説のケンカ屋」など4人が挑む企画だった。

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「RIZIN」ではスターの朝倉未来

 反響は大きく、有料配信番組では同局史上最多の視聴者数を獲得。結果は朝倉の全勝に終わったが、放送前から対戦相手の人選が疑問視されていた。

「ヘビー級の総合格闘家や海外の腕自慢も応募していたが、結局選ばれなかった。体重60キロ台半ばの朝倉との体格差を考慮したと見られます」(格闘技関係者)

 対戦相手も4名のうち2名が“元芸能人”。

「後藤真希の弟で元アイドルの後藤祐樹は膝蹴りやパンチをくらって45秒で倒され、元KAT-TUNの田中聖はケガを理由にドタキャンしました」(同前)

試合後に朝倉のYouTubeに出演した後藤祐樹(朝倉未来YouTubeチャンネルより)

 さらに番組終了後には次々と演出上の疑惑も浮上。スポーツ紙の格闘技担当は呆れたように話す。

「朝倉は対戦の際に実力差を見極め、力を加減したことを認めている。しかも舞台にある障害物はケガをしないように発泡スチロール製で、コンクリートに見えた床は芝生やマットでした」