1ページ目から読む
2/2ページ目

「どうやら女性への盗撮は今回が初めてではなく…」

 ところが、事件から約2カ月がたった6月25日、衆議院警務部が「政府職員が(盗撮の)犯行を認めた」と発表し、後にその職員が経産省の役人であることも判明した。

「男は以前から被害女性に好意を寄せており、女性がトイレに入るのを入口近くで待ち伏せていたようです。警察がこうした目撃情報等をもとに男の出頭を要請したところ、観念して自供を始めたというわけです」(同前)

衆議院警務部の発表資料

 では、この経産省職員Aとは一体どんな人物なのか。

ADVERTISEMENT

 前出の幹部職員が語る。

「Aは、バツイチ独身の33歳。宮崎出身でノンキャリアの職員です」

 Aは、宮崎の県立高校を卒業後、公務員を目指すための専門学校に入学。2014年6月から17年5月まで原子力規制庁で勤務していた。

「17年6月から本省勤務で、犯行当時は大臣官房総務課国会連絡室の係長。国会内を自由に行き来できる通行証を持っており、主に国会議員や議員秘書の問い合わせに対する窓口業務に従事していました」(同前)

 Aは、警察の取り調べに対し全面的に犯行を認める供述をしているというが、

「どうやら女性への盗撮は今回が初めてではなく、Aは複数回に渡って女性が用を足すところを撮影していたようです。また、過去には地下鉄の駅構内で同じように盗撮していたのが見つかり、警察沙汰にもなっています」(国会関係者)

 Aに事実関係を聞くため自宅マンションを訪ねるも、インターホンを何度押しても応答せず、ポストに取材依頼の手紙を投函したが返答はなかった。

 衆議院事務局はAを国会内への「出入り禁止」としたが、警視庁はさらなる「余罪」を含め捜査を進めているという。

文藝春秋が提供する有料記事は「Yahoo!ニュース」「週刊文春デジタル」「LINE NEWS」でお読みいただけます。

※アカウントの登録や購入についてのご質問は、各サイトのお問い合わせ窓口にご連絡ください。