〈あらすじ〉
法定後見人のマーラ(ロザムンド・パイク)の仕事は、判断力の衰えた高齢者を守り、ケアすることだ。裁判所の信頼も厚く、常にたくさんの顧客を抱えている彼女は、実は医師やケアホームと結託し、高齢者の資産を合法的に搾り取る悪徳後見人だった。資産家の老女ジェニファー(ダイアン・ウィースト)を新たな獲物に定めたマーラは、当事者不在の裁判で後見人と認定され、彼女をケアホームに送り込む。身寄りがないはずのジェニファーの背後には、なぜかロシアン・マフィア(ピーター・ディンクレイジ)の存在があり、マーラとパートナーのフラン(エイザ・ゴンザレス)に危険が迫る。
〈解説〉
『アリス・クリードの失踪』のJ・ブレイクソン脚本・監督作。悪徳後見人とマフィアの攻防戦を描くクライムサスペンス。第78回ゴールデン・グローブ賞主演女優賞受賞(ミュージカル・コメディ部門)。118分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★★☆悪知恵にたけた美女2人よりも、婆さんと小男の登場が面白く、わくわく。ほぼ、喜劇。終盤、もう少し工夫が欲しかった。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★★☆時流に乗った題材に古典的なひねりを加えている。脚本の密度は少し粗いが、悪と悪の差し手争いを役者の技量で見せる。
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斎藤綾子(作家)
★★★★☆独居の高齢者をランク付けして標的にする法定後見人。こってり悪意を満喫した分もっと残忍な運勢の終結を期待した。
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森直人(映画評論家)
★★★★☆軽快なボディに妙味の詰まった快作。システムに乗っかった「陳腐な悪」が不屈の攻防戦に転がる。キャストもみな抜群!
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洞口依子(女優)
★★★☆☆高齢者虐待、搾取、法廷、マフィアなど大盛りなブラックコメディ。演技の強さより脚本の骨が欠ける。せめて歓喜を。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
『パーフェクト・ケア』(米・英)
12月3日(金)より新宿ピカデリーほか全国限定3週間公開&デジタル配信開始
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