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黒田清子さんがほっとした表情を浮かべた瞬間

 もう一つ、忘れがたい場面がある。黒田清子さん夫妻が皇居を後にする時のことだ。慶樹さんが車を運転し、清子さんは助手席に座っていた。清子さんはいつも穏やかな表情で感情をあらわにしない方だが、それでもこの日は充足感に満ち、ほっとしたような表情を浮かべていた。お帽子にパールのような装飾がほどこされ、気品が漂う装いだった。

「饗宴の儀」に参列した黒田慶樹さん、清子さん ©JMPA

「黒田清子さんと愛子さまは、叔母と姪という立場でお会いになる機会がありました。黒田清子さんにとって、“天皇陛下のご長女”というご自分と同じ立場である愛子さまへの思いはひとしおのようで、やはり同じ内親王とはいえ、秋篠宮家のご姉妹とはまた違った見方をされていたのではないでしょうか。だからこそ、愛子さまからティアラ借用のご相談があった時、快諾されたのだと思います。

 黒田清子さんは内親王として上皇后陛下を支え続け、愛子さまも雅子さまをお支えになる存在になっていくのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)

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1989年12月18日、タンザニア大統領夫妻を歓迎する宮中晩餐に、美智子さまと一緒に出席された紀宮さま(当時) ©共同通信社

 2022年、愛子さまは成年皇族として元旦の新年祝賀の儀に初めて臨まれることになる。1月2日の新年一般参賀は2年連続の中止が発表され、ビデオメッセージが検討されているようだ。コロナ禍であることは変わらないが、学業に専念される傍らで愛子さまはどのような公的な活動をなさるのだろうか。注目が集まる愛子さまの記者会見は来年3月中旬頃に行われる予定だという。