1ページ目から読む
3/3ページ目

黒田清子さんは「先行きを考えるとき……」

 その翌日の12月6日、 安定的な皇位継承のあり方を議論する有識者会議は、皇族数の確保に向けて「女性皇族が結婚後も皇室に残る案」と「皇族の養子縁組を可能にして旧宮家の男系男子を皇籍復帰させる案」の2案を併記した最終報告骨子を示し、政府はこれを了承した。年内にも最終報告を取りまとめるという。

2004年4月、吹上御苑でバードウォッチングをされる紀宮さま(当時) 宮内庁提供

 内親王という立場について、黒田清子さんは「先行きを考えるとき、将来的にその立場を離れる可能性がどうしても念頭にあるため、中途半端に投げ出してしまうことのないように、継続的な責任ある立場に就いたりすることは控えてきたということはあるかもしれません」(同前の文書回答)と述べたことがあるが、愛子さまのお立場は今後どうなっていくのか。女性皇族方が戸惑いや不安を覚える必要がないよう、ご意思やご希望を尊重した上での議論の前進が望まれる。

新年行事に雅子さまと愛子さまが

 今年は2年連続で、1月2日恒例の新年一般参賀の中止が発表され、ビデオメッセージが検討されているという。昨年の陛下の「新年ビデオメッセージ」では、雅子さまが上品なベージュのノーカラージャケットにチャイニーズノット(チャイナボタン)を取り入れられ、雅子さまらしい装いをなさっていた。

ADVERTISEMENT

新年ビデオメッセージ。天皇陛下のネクタイと雅子さまのジャケットの色合わせが、さりげない「リンクコーディネート」になっている 宮内庁提供

 思い入れのあるスーツやドレスをお召しになると、“ご覧になった?”とお気持ちが関係者に伝えられることがあるという。元旦の新年祝賀の儀では、皇后陛下である雅子さまと、成年皇族となられた愛子さまがご一緒に出席されるとみられる。

 雅子さまはお誕生日に際してのご感想で、「愛子には、これからも様々な経験を積み重ねながら一歩一歩成長し、成年皇族としての務めを無事に果たすことができますよう願っております」と述べられた。元旦にそのお姿を拝見できるのを心待ちにしている人は多いのではないだろうか。