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黒田清子さんの“愛子さまご誕生”への思い
愛子さまのご成年を祝って、皇室のご慶事らしくボンボニエール(砂糖菓子を入れる小箱)が作られたようだ。
紀宮さま(現・黒田清子さん)のご結婚では引き出物として、側面に紀宮さまのお印の「未草」が、ふたには黒田家の家紋にちなんだ「柏」が金と銀であしらわれた陶磁器のボンボニエールが贈られ、中には京都の老舗特製の五色の金平糖が入っていたという。
今回、愛子さまは両陛下とご相談の上、コロナ禍での国民生活などへの影響を考慮されてティアラのご新調を見送られた。天皇の娘という同じお立場であった黒田清子さんに借用を相談されたところ、清子さんは快諾し、愛子さまは感謝の思いを抱かれながらティアラを借用されたという。愛子さまご誕生について、清子さんはかつてこのように思いを明かしている。
「ご無事に内親王様がお生まれになったことを、本当に嬉しく思います。両殿下のお喜びはもとより、ずっとご案じになり、妃殿下をおいたわりでいらっしゃった両陛下のご安堵を拝見しておりまして、私自身も何だかほっといたしました。新しい家族を迎えた喜びと共に、秋篠宮様の内親王様方の時と同じく、多くの人々が我が事のように喜びを表して祝ってくださったことも嬉しいことでした。折々にお会いする度、お顔つきがしっかりとされ、成長される速さを感じております」(2002年、お誕生日文書回答より)
12月5日の愛子さまの成年行事当日、祝賀のため皇居を訪れた黒田清子さんが、帰りの車中でほっとしたような表情を浮かべていたことは印象深い。