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2021/12/11

source : 文藝春秋

genre : ニュース, 皇室

秋篠宮さまのお答えが質問や世論からズレた理由

 この記者会見でも秋篠宮自身が「この春に娘の夫がかなり長い文書を出したわけですね。それは確かに説明はしたということにはなるかと思うんですが、あれを読んでどれぐらいの人が理解できるか」「さっと読んだだけだとなかなか分からない」と述べたように、小室さんが出した文書では問題を理解できなかったからこそ、より説明して欲しい、口頭で明らかにして欲しいという声があり、そうした態度を「公」として表現されていたように思われる。それがなく、結婚したいという意思を強調した眞子さんの態度に、「公」よりも「私」に見えるとの批判が展開されたように考えられる。その意味では、秋篠宮のこの答えは、質問や世間の論調からはややズレていたと思われる。

 おそらくそれは、娘の意思を尊重したい、頑張りを認めてあげたいという親心が前面に出たからこその回答だったのではないか。今回の誕生日記者会見は、皇嗣としての配慮を示しつつ、一方で親としての立場を見せる、そうした秋篠宮の正直な思いが見えるものだった。

成人となった愛子さまの“決意”

12月5日、ローブ・デコルテをお召しになった愛子さま ©JMPA

 一方、翌日、愛子内親王が20歳の誕生日を迎え、成人となった。その際に発表された「ご感想」では、「全ての経験が、今、私の財産となっています。今日に至るまで私の歩みに関わってくださった全ての方に深く感謝いたします」と述べ、天皇・皇后、上皇・上皇后への感謝とともに、そのあり方を自ら引き継いでいく決意を示した。

 ここには、自身の意思を貫いた眞子さんとは違った方向性が提起されているようにも見える。大学生ゆえ学業が生活の中心であり、コロナ禍ということもあって、公務をこれから数多く担うということにはまだ至らないかと思われる。ただ、成人したことで愛子内親王への注目は集まるだろう。どのように現在の象徴天皇制のなかでの役割を果たしていくのか。過度な期待を持つことは避けつつ、見守る必要があるのではないだろうか。

岸田文雄首相ら三権の長から祝賀を受けられる天皇皇后両陛下と愛子さま(代表撮影) ©時事通信社

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