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わいせつ動画で1億円稼ぎ…40歳の東大卒エリートはなぜ“孕ませマン”に変貌したのか

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「孕ませマン」の名で法外なギャラを

 AVメーカーではなく個人が制作・販売する動画は「同人AV」と呼ばれ、出演者は素人の女性が多い。

 業界関係者が語る。

「山下はアメリカのネット動画サイト『FC2』でわいせつ動画を販売していた。『孕ませマン』というハンドルネームで自ら男優として出演。女性は顔出しで、現役グラドルも出演するなど『女の子のレベルが高い』と評判になっており、売上ランキングも上位です」

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 山下はなぜ「孕ませマン」に変貌したのか。長年の知人が明かす。

「最初は非合法の乱交パーティーにハマったんです。そこで同人AVを知り、自らも撮影、販売を始めた。最初は鳴かず飛ばずでしたが、乱交パーティーの主催者から美人の出演者を紹介してもらって大ヒット作品に。軌道に乗ってからは6000円から1万円の動画を週2、3本販売していた」

 山下はツイッターや風俗店などで出演者をスカウトしていたが、女性の側からの応募もあったという。

山下容疑者のAV用ツイッター

「同人AVのギャラの相場は6万~8万円。だが、山下は一般AVのように疑似精子を使わず、本当に膣内射精をするという条件で、10万円から20万円という法外なギャラを払っていたのです」(前出・業界関係者)

これまでの売り上げは約1億8000万円

 一方でこのような証言も。

「動画を消してと頼んでも削除してくれないのです。1回目の撮影では本番後にアフターピルをくれたのですが、2回目は『リアル感が欲しいからピルは飲まないで撮ろう』と言われ、断りました」(出演した女性)

 趣味と実益を兼ねた“副業”でどれくらい稼いだのか。IT担当記者が話す。

「山下は17年11月頃からAV制作を始め、昨年12月から今年9月までに約250本の動画を販売。これまで約1億8000万円を売り上げたと見られます。FC2からは1本30%の販売手数料が抜かれますが、そこから女性への出演料を差し引いても1億円以上は稼いでいるでしょう」