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「気さくに振舞っているけど、どこか疲れている感じは常にあって、いつも悩みを抱えているような雰囲気でした。自分の過去については全然喋ろうとせず、聞いたことがあるのは『適当に仕事を探して、フラフラして流れ着いたのが滋賀だった』とだけ。薬に流されてしまったことに驚きはするけど彼なら、と理解もできますね」

日頃から“あつ森”をして遊ぶ仲

 そんな入江容疑者と篠原さんが会ったのは、篠原さんが亡くなった日が初めてだった。年齢も住まいも違う被害者と容疑者3人を繋ぎとめていたものは「オーバードーズの会」だけではない。

幼い頃の篠原さん(知人提供)

「Discord」というビデオ通話や音声通話ができる通信アプリ内でグループを作成し、一緒にゲームに興じていたのだという。篠原さんの元交際相手である男性もSNSでこのように綴っている。

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《容疑者のMさんとは日頃からSwitchのあつ森をして遊ぶ仲であり、僕もその存在は認知していました。そのディスコグループに男がいることも知ってはいました。「最近仲良くなったゲーム友達がいて」と、楽しげに話す彼女をみて、気さくに話せる友達が増えたんだなと安心してしまっていました》

「致死量を飲むほどの動機は、きっと僕にありました」

 篠原さんには「声優、歌い手になりたい」という夢がありYouTubeに歌の投稿もしていた。アニメキャラの声真似が得意だったという。しかし半年ほど前から、不安なことがある時などにオーバードーズをしてしまう癖がついてしまっていた。

篠原さん(知人提供)

 

 今回の篠原さんの死について、元交際相手の男性は自責の念に苛まれているようだ。

《僕は隣に立って彼女のOD(オーバードーズ)癖に向き合い、共に戦うべきでした。致死量を飲むほどの動機は、きっと僕にありました》

 16日、篠原さんの葬儀が執り行われた。周りの人たちが篠原さんを失ってしまった悲しみは計り知れない。