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 クリニック関係者によると、ビルにはエレベーターが1台と非常階段がある。4階のエレベーターを降りると靴を脱ぎ履きするスペースがある。その右手には非常階段があり、左手に進むと今回の出火元と見られているクリニックの入り口になっているという。

 捜査関係者が語る。

受付前に置かれた紙袋の周辺から発火 女性スタッフは…

「クリニックの診療開始時間は午前10時。その後ほどなくして60代くらいの男がクリニックを訪れている。男は紙袋を持っており、それを受付近くに置いた。そして暖房器具の近くで蹴り倒し、その紙袋から出た液体に引火したようだ。火は約20平方メートルに燃え広がった」

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 受付には基本的にクリニックの制服を着た2名の女性スタッフが受付業務を行っていたという。女性スタッフらの恐怖はいかばかりだっただろうか。

火災が起きた北新地のビル ©文藝春秋

 クリニックに通う50代女性は、まさに今日の10時にクリニックを受診予約していたという。

「何か虫の知らせと言いますかね、クリニックに行くために目覚ましまでしっかりとかけていたのですが、起きて突然『今日はやめよう』と思いましてね。もし行っていたらと考えると……。

 診察してくださる先生はお一人で淡々としてる方ですよ。リワークの曜日もあって、リワークは20人くらいの患者がディスカッションします。患者同士でも顔を合わせるので顔見知りもいます」

 現場はマスコミと野次馬で今でもパニック状態になっている。真相解明が待たれる。

※事実関係を確認したところ、男が蹴り倒したのはストーブ(暖房器具)ではなく紙袋であると判明したため訂正しました。(12月17日20時30分)

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