トラックの巧みな運転技術を競う「全国トラックドライバーコンテスト」。この大会で日本一に輝いた岡山市の女性ドライバーに密着した。
日本一の華麗なハンドルさばき 運転マナーも心がけ
4トントラックをバックで車庫入れ。ポールとの間をギリギリで進んでいく。
その車体とポールの距離は13cm。大会では減点なしだという。
華麗なハンドルさばきを見せるのは、岡山市の運送会社「岡山スイキュウ」に勤めるトラックドライバーの石原麻衣子さんだ。
石原さんは2021年10月、トラックの運転技術と知識を競う全国大会で女性部門の1位に輝いた。
岡山スイキュウ・石原麻衣子さん:
運転が元々好きなので、運転は楽しいというのが1番だった
普段は11トンの大型冷凍車を運転し、冷凍食品を配送する仕事をしている。
日頃から、運転技術と運転マナーの向上に余念がない。
岡山スイキュウ・石原麻衣子さん:
後ろとの距離がある時に車線変更をしたり。事故を招かないような運転を心がけている
大手を抑え…6年目の挑戦で女性部門優勝
大会では、約1500人が参加する都道府県の予選を勝ち抜いた全国の腕自慢のドライバーが、互いの技を競う。
石原さんが所属する岡山スイキュウは2015年から大会に出場してきたが、毎回、大手の運送会社に上位を奪われていた。
岡山スイキュウ 全国大会プロジェクトチーム・増田修一監督:
絶対に大手を倒してやる、勝ってやるという思いで、6年目の挑戦で初めて女性部門で優勝を勝ち取ることができた。大変うれしく思っている
中小企業の星として、会社の期待を背負う石原さん。これからは後輩の指導にも力を入れたいと話す。
岡山スイキュウ・石原麻衣子さん:
かなり期待も背負っているが、自分らしく仕事ができたらいいな
日本一の女性トラックドライバーとして、石原さんは今日も笑顔で安全第一に、岡山のまちを走る。
(岡山放送)