小児科の研修医として働く遠野志保は、やる気はあるが遅刻や忘れ物の常習犯。見かねた研修担当医から、系列の小さなクリニックに“飛ばされる”。そこは悩める子どもたちを診断する児童精神科専門のクリニックだった。そこで志保は「発達障害」という診断を下される。
志保は自分の“おっちょこちょいな性格”が「特性」ゆえのものであると知り、クリニックを訪れる子どもたちにも共感を覚える。しかし子どもたちの悩みは深く、すぐに解決に導けるものばかりではなくて――。
悩める親子に向き合う“児童精神科医”を描く『リエゾンーこどものこころ診療所ー』には、悩み多き現代社会への問題提起が多くなされています。今回は「虐待と通告①」を公開します(「虐待と通告②」はこちらから)。