木村拓哉さんに、いつか耳元で囁かれたい言葉
ホリ でも武田さんがほんとに怒ってたら一緒に出ないじゃないですか。だから逆に愛情だなって思います。からくりを言うのはよくないけども、やっぱり怒りの対立構造を作ってくれた方のが、テレビ観てる人は緊張感が生まれて面白い。だからRGと細川たかしさんのも、最初はケンカ構図だったじゃないですか。ああいう方が面白いですよね。
―― 盛り上がりますよね。
ホリ だから木村さんもわからないですよ、怒ってるのかどうか(笑)。だって別に木村拓哉さんっておいしくなる必要がないじゃないですか。僕がおいしくする必要もないし(笑)。出来上がってるんだもん。なに、まずくしてくれてんだよってなっちゃうから。だから僕からすると、すいませんっていう気持ちはありますよね。何も言葉が出てこない。理想はありますよ、こういう風にしてくれたらいいな、みたいなのはあるけど。
―― 木村さんに言われたい理想の言葉ってあるんですか。
ホリ パッと会っちゃったら、「ホリです。あの初めまして、色々やらさせていただいてすみません」って言って、木村さんに肩口を掴まれて、凄まれて、耳元で、「あのさぁ……、これからもどんどんやって」って(笑)。
―― あははは。木村さんっぽい!
ホリ ツンデレ感で来てほしい、というのが理想です。「ちょ、待てよ!」とかそんなのは望まない。「うわーっ、こわかったぁ!」みたいな。そっちの方がいいです。「(囁く感じで)ありがとう」って(笑)。
#3 芸人・ホリが明かした「テレビじゃできないものまねネタ」http://bunshun.jp/articles/-/5114 につづく
写真=杉山秀樹/文藝春秋