阿藤快さん、中尾彬さん、えなりくん……『オンエアバトル』のころ
―― 『オンエアバトル』の頃って、ネタとしてはどういう人をやってらしたんですか?
ホリ 僕は1年目だったんですけど、結局2回とも放送されませんでしたね。その頃は、爆笑問題の田中さんとかホリケン(堀内健)さんとか、武田鉄矢さん、出川哲朗さんとか、藤井隆さんとかもよくやってましたね。あとウドさん、山崎邦正さん、阿藤快さん、中尾彬さん、えなりくん、TOKIOの城島さんとかですね。
―― 同じ時期に戦ってた人ってどのあたりになるんですか?
ホリ 僕、『オンバト』はそんなにいってないんですけど、ライブとかだと、結構先輩方のライブに混ざって出ることが多かったんですよね。うちの事務所ライブでいうと、当時は島田秀平さんが組んでいたコンビの号泣さんとかですね。あと他の事務所だと、はなわさんやHi-Hiさん。あと、オードリーは同期ぐらいだけど、あんまり一緒にならなかったですね。太田プロだとインスタントジョンソンさんや火災報知器。人力舎だと、まだ別々のコンビでやってた鬼ヶ島の人たちが同期ぐらいですね。ナベプロだと、いつここ(いつもここから)さん。いつここさんよく一緒になりましたね。
―― ホリさんが一番最初にすごく注目されたのって、たぶん木村拓哉のモノマネだと思うんですけど。ドラマとかもご覧になっていたんですか。
ホリ 観てましたよ。僕は『ロンバケ』よりも『ラブジェネレーション』。広告代理店の設定なんで。
―― ああ。その頃はもう就職されてたんですか?
ホリ いや、入る前ですね。でもその頃には広告会社に入りたいと思ってたので観始めて、こういうオフィスで働くのカッコいいなとかいうのはちょっと憧れていましたね。
木村拓哉さんを「キムタク」とは呼べないです
―― 木村拓哉さんを真似するっていうのは、わりと勇気のいるところだと思うんですけど。
ホリ それは今、あとから考えるとですよね。だって当時、2年目ぐらいの若手だからあんまりそういう意識はなかったんです。やっぱり木村拓哉さんとかも含めてですけど、タレントさんと、同じ芸能界にいても、同じ業界にいるという意識がないんですよ。実際はいるんだけど、感覚的には素人と一緒で別世界の人なんですよ。だから、最初は「木村拓哉やります」「キムタクやります」って言っちゃうんですよ。でも冷静に考えた時に、僕の方がめっちゃマイナーで後輩じゃねぇかって、呼び捨てやめようって思ったんです。「誰々やります」って言う時に、僕は必ず「さん」づけしますから。年下だったら「くん」とか。
―― そういう配慮をしてるんですね。
ホリ だから僕は「キムタク」って絶対に言わないんです。共演者に「キムタク」って振られても、「木村です、よろしくお願いします」ってマネしますし、説明するときも僕は「木村さん」って言います。
―― 木村さんの真似をし始めた時って、SMAPファンからの声はどうでしたか?
ホリ 当時、僕がテレビ出始めたぐらいの時は、SNSもなくて、事務所の掲示板くらいしかなかったんですけど、特にそこも荒れることがなく。どこかで怒ってるのはあったかもしれないですけど、直接怒られたことないですね。
―― ファンが怖いということはありませんでしたか。
ホリ 木村拓哉さんに関してはないですね。逆になんかたまに地方とか行くと、ほんとのSMAPファンが「今またその歌やってくれてありがとう」とか喜んでくれたりはします。