てれびのスキマさんによる「テレビっ子インタビュー」第10回目のゲストはものまね芸人・ホリさん。『オンエアバトル』時代の意外なお話から、「代表的持ちネタ・木村拓哉」についての思いまで語ってくださいました! (全3回 #3につづく)
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「人のマネして笑いをとるのはどうかと思います」ってよく書かれました
―― ホリさんご自身は、「モノマネ芸人」と「お笑い芸人」だとどちらで呼ばれたいですか?
ホリ まぁ、世の中きっとモノマネ芸人だと思ってるんでしょうね。でも、ちょっとお笑い芸人って言われたら嬉しい。あぁ、笑い先行で思われてるんだなって。モノマネの事務所に入らなかったのも、お笑いでもモノマネでもどっちでも体を入れ替えることができると思ったからなんです。2Wayがあると思ったので(笑)。
―― そこも戦略的だったんですね。
ホリ だから結局、テレビがゴールだとしたら、モノマネ専門の営業系事務所にいようが、テレビ制作に特化した事務所にいようが、ゴール一緒じゃないですか。だからお笑いのところにいて、お笑いライブにも、モノマネのショーパブにも出てました。ネタのやり方や構成の仕方は変えてました。だからテレビ出始めた時に、お笑いブームだったので、都合のいい時だけお笑い芸人、モノマネのくくりの時は都合よくモノマネ芸人。それで、当時ピン芸人少なかったので、ピン芸人くくりの時は、ピン芸人って言う感じで都合よく体を入れ替えてやってました。3 Way目のピン芸人までは予想してなかったですけど、2wayは最初からちょっと考えてましたね。
―― よくお笑い芸人とモノマネ芸人は、生理が違うみたいなことを言われることがあると思うんですけど、それは感じますか。
ホリ 感じますね。やっぱりそもそもアクセスが違うので。今は大分変りましたけど、始めた頃って、お笑いライブにモノマネ芸人ってほとんどいなかったです。原口(あきまさ)さんはもうブレイクされてましたから。モノマネの人って、急に食えちゃったりするじゃないですか。顔似てるってだけでテレビ出ちゃったりとか(笑)。それで当たり前ですけど、すぐモノマネで笑いをとろうとするから、自分で笑いを取る術が備わってない。だから、お笑いの人からすると、おもしろくなかったりすると思います。実際に僕もセンスがあることを言うわけではないので。お笑いライブとか『爆笑オンエアバトル』でモノマネやっても、ウケるはウケるんですけど、アンチみたいな人はいましたね。
―― どんなことを言われるんですか?
ホリ 「人のマネして笑いをとるのはどうかと思います」ってよくジャッジペーパーみたいなのに書いてありましたよ。
―― えー! 根本から否定されてる(笑)。
ホリ でも当時の構成だと、確かに言われてもしょうがないなと思います。これは素人の単純な発想でしたが、「面白い人のマネしたら面白いだろう」と思ってたんで。その時は若いからそれが浅い考えだってことにも気づかないで、「ちくしょー!」と思ってたんですけど、今思うと、そうだよなって。事務所の人にも、「お前のモノマネなんて素人でもできるわ」みたいな感じで言われましたからね。