木村拓哉、武田鉄矢、えなりかずき、三四郎の小宮などなどのネタを繰り出し、ものまねシーンをリードするホリさんをゲストに迎えた「テレビっ子インタビュー」第10回目。てれびのスキマさんが最後にお伺いしたのは「テレビでやれないネタ」そして「モノマネ界の大御所・コロッケ」について! (全3回 #1、#2からつづく)
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イベントの最後は「世界に一つだけの花」で締める
―― ホリさんって、あんまり歌のモノマネってやらないじゃないですか。モノマネ芸人では珍しい気がするんですけど。
ホリ テレビでやってないだけですね。イベントとかではよくやってます。僕の場合はSMAPコンサートっていう設定で、SMAPの歌で登場して木村さんで喋って、最後は「世界に一つだけの花」で締める。で、僕がひとりなのと、偽物なので、せめて人数だけでも揃えて本人たちに近づけましょうって言ってお客さんの中から募集して、4人を舞台に上げてカツラを被ってもらって。それで手の動きだけ合わせて歌うと喜んでもらえるんです。福山雅治さんをやったり、もちろん武田鉄矢さん「贈る言葉」もやりますし、お客さんの層に合わせて、年配の方が多い場合は、さとう宗幸さんとかやったりもします。『金八先生』じゃなくて、『仙八先生』みたいな(笑)。
―― それもマーケティングなんですね。
ホリ そうそう。桃太郎を題材に色んな人で朗読していくネタがあるんですけど、ルー大柴さんでルー語で桃太郎を読む。でもこれはルーさんのことをよくわからない世代でもわかるように作ってあるので、ご年配の方がいれば、田村正和さん風で、『古畑任三郎』っぽくやったりとか。30~40代が多かったら、堺雅人さんで読んで。大人多いなと思ったら、安倍総理風に読むんですよね。
テレビじゃできない安倍総理のモノマネ
―― 安倍さんのモノマネってテレビではやらないですよね。
ホリ だってやれないじゃないですか(笑)。「(安倍総理のまねで)えー、昔々あるところにおじいさんとおばあさんが住んでおりました。おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に。えー、妻昭恵は森友学園に行きました」(以下、使えないので略)みたいな毒は入れますけど、テレビで使えないじゃないですか。
―― 確かに(笑)。そういう時事ネタもやるんですね。
ホリ 入れます、入れます、入れます。別にカッコつけてるわけじゃないですけど、僕自身が勉強をあまりそんな好きじゃない。でもなんか子供の時にもっと勉強できたらよかったなと思ったんですよ。だから入口だけでもちょっと興味が欲しいとかがあって。こうやったら英語覚えられる、こうやったら算数を覚えられるのになとか。そういうネタですよね。だから政治ってよく考えたら面白いなって入口になったらいいなって。「(安倍総理のモノマネで)犬、猿、キジを青年海外協力隊として派遣することになりました。でも当初の予定は他の動物、鳩と亀を連れて行く予定でした。ただなぜその2匹を連れて行かなかったかと申しますと、私は鳩が嫌いです。亀はヤジがうるさいんです。名前は静香ですけど」とか。
―― あははは。
ホリ ちょっとそういう薄い知識の中で折り込んでますね。だからば僕があんまりわかんないから、わかんない人でもわかるものをやるんです。