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デジタルで続々よみがえる いま昭和のレトロコンテンツがおもしろい

2017/12/01
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 インターネットが発達したここ十数年で急速に充実してきたのが、昭和の時代に作られた映像や書籍などのデジタルアーカイブ。公共団体やNPO法人が歴史的事業として行っている場合もあれば、企業がPRも兼ねて行っている場合もあったりと動機はさまざまですが、コストの関係でこれまで埋もれさせておくしかなかった過去のコンテンツが、デジタル化によってネット上で誰もが見られる状態になるのは、利用者にとっても嬉しい限りです。

©共同通信社

 今回は昭和という時代にフォーカスして、いまネット上で閲覧が可能なレトロコンテンツを集めてみました。古き良き「昭和」を感じさせるこれらのレトロコンテンツ、子供の頃を振り返りながら、じっくりと堪能してみてはいかがでしょうか。

昭和のものづくりがここに! パナソニック「なつかしのテレビCM集」

 YouTubeはレトロコンテンツの宝庫ですが、最近では企業がなつかしのTVCMを公開しているケースがあります。例えばパナソニックの公式チャンネル「Panasonic Japan」では、なつかしのテレビCM集として、1966年から2006年まで合計13本のCMを公開しており、二槽式洗濯機「うず潮」、テクニクスのカセットテープ、消防士人形がビルを登る乾電池のCMなど、昭和のものづくりを感じさせるCMが揃っています。

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https://www.youtube.com/playlist?list=PLtJFU9j2aIZscpVAjdaHVZ913J3WXWKQZ

なつかしのテレビCM集

昭和のパソコンを電子書籍で見る「レトロ家電カタログ」

 昭和のレトロな家電カタログを電子書籍化して公開しているのがシャープ。MZ、X1、X68000シリーズといった同社パソコンのほか、NECのPC-8000、PC-8800、PC-9800シリーズなど他社パソコンのカタログ、さらに電卓の総合カタログも公開しており、なかにはサービスマニュアルなどの珍品も。電子書籍として手元に残すにはストアの会員登録が必要ですが、見るだけならブラウザ上でほぼ完結します。

http://galapagosstore.com/web/catalog/sharp/top

レトロ家電カタログ

子供の頃に見たことある! 小学館「語りつぐ名作絵本」

 昭和の時代、どこの本屋でもそのスタンド式の什器が置かれていた、「桃太郎」や「一寸法師」「かぐやひめ」などの名作昔話絵本。もともとは戦後すぐの紙不足の時代に、扱いやすい合紙を使うことで発刊にこぎつけたという逸話のあるこの絵本36冊が復刻され、各電子書籍ストアで配信されています。いずれも有料ですが、Kindle Unlimitedなど会員制の読み放題サービスに登録していれば、無料で読める場合も。

https://www.shogakukan.co.jp/digital/label/1000049

語りつぐ名作絵本