家庭人としてのひろゆき氏を妻目線から描いたエッセイマンガ『だんな様はひろゆき』(原作/西村ゆか 漫画/wako 朝日新聞出版) 。書き下ろしページの夫婦対談では「付き合い始めた頃のひろゆきくん」の姿が赤裸々に明かされている。本書に入りきらなかった、若かりし2人のエピソードをゆかさんに聞いた。(全2回の2回目/前編を読む)
「頑張ってる感があった」27歳のひろゆき青年
──付き合い始めた頃の話を伺いますが、当時のひろゆきさんは、ゆかさんの好みに合わせて「頑張ってる感があった」そうですね。
西村 そうですね。私が25歳で、彼が27歳くらいで。普通に六本木でデートとかしていました。
──場所からして素敵じゃないですか。
西村 当時、私が働いていた会社が六本木にあったんですよ。だから彼は私の退社時間に合わせて自宅から六本木まで来てくれて、イタリアンレストランや焼き鳥屋さんで食事をして帰る、というデートをしていました。
──素敵なデートですね。
西村 でも、最初の1年だけです(笑)。彼は基本的に家にいるのが好きなので、たぶん最初だけすごく頑張ってたんじゃないかと。
──ひろゆきさんが六本木に来るときは、いわゆる「パーカーにヘアバンド」姿ではなく、オシャレな感じだったんですか。
西村 パーカーじゃなかったですね。トップスは無地のシンプルなシャツで、上着はちょっとキレイめなツイードのコートとか。
あと、アクセサリーもつけていましたね。ネックレスやバングル、リングとか。派手なものじゃないですけど。
──オシャレ男子ですね。アクセサリーはどんなものを?
西村 とてもシンプルなもので、レザーとか、ウッディなココナッツビーズのネックレスを1本だけとか。あとは、ストレートパーマをかけていました。
──ヘアスタイルにもこだわっていたんですね。
西村 髪がサラサラでキレイだなと思ってたら、実は結構クセ毛らしくて。「寝グセが激しくて困るから、ストパーかけてるんだ」と。
一度、毎月の美容院代はいくらなのか尋ねたら、「2万」と言われて。
──20代男性で美容院に月2万円かけるのは、かなり意識高いですね。
西村 そうですよね。「高っ!」って思って(笑)。私の美容院代より高かったので、驚いた記憶があります。
──聞けば聞くほどオシャレな素敵彼氏ですね。
西村 でもよく思い出すと、面倒くさい片鱗は当時からあったんですよ。