──お2人の相性がいいんでしょうね。
西村 私は「これは納得いかない」と思ったら怒りますが、怒りが小さいうちに彼に文句を言うので、我慢がたまって大爆発、ということはないですね。
一方、彼はそもそも怒ることが少ないタイプで。今までにたくさん訴えられたり、家宅捜索に入られたり、ストーカーに追われたりしてるんですが、彼は一貫して「なんとかなるから」「ストーカーもそのうち飽きるから」という姿勢なんですよ。
──でも、そういう体験をしているカップルはかなり珍しいですね。
西村 そうかもしれない。友だちにもよく言われます。でも、徐々に私にも耐性がついたのか、いろいろなことが気にならなくなりました。
ひろゆきを『三国志』の登場人物に例えると?
──マンガの中で「ひろゆきさんが小学生の頃、友だち同士で『三国志』の人物名で呼び合っていた」というエピソードがありますよね。
ひろゆきさんのあだ名は《張飛》だったそうですが、ゆかさんから見たひろゆきさんは、『三国志』でいうと誰ですか?
*張飛……中国の後漢末期から三国時代に活躍した蜀の武将。勇猛果敢だが粗暴な人物として知られる。
西村 ネットで「ひろゆきは諸葛孔明だろう」といわれているのをよく見るんです。問題点を整理して解決策を考えるという点は、確かに合っているなと。
でも、今までお話ししたような家庭内での傍若無人ぶりを考えると、私は張飛でいいんじゃないかと思います。
──やっぱり張飛ですか。
西村 張飛は《武勇に優れるが、大酒飲みで詰めが甘い》というイメージがあるじゃないですか。武勇以外の部分は家庭内では多々見受けられるので、わりと張飛じゃないかなと(笑)。
──そうなんですね。もしかしたらすごいマイナーキャラが出てくるのかな、とも思ったんですが。
西村 いや、やっぱり張飛だと思いますね。普段から、お酒飲みながら配信してますし(笑)。
あと、彼はわりと詰めが甘いんですよ。マンガにも描きましたが、彼は《お得》という言葉に弱くて。たとえばフランスのスーパーで、「何ユーロ買うと割引になる」というので、それがとてもお得だと信じて行ったのに、その日に買わなくていいものまで買っちゃう。そして結果、お得じゃなくなる……みたいな。
──そういうとき、ゆかさんはどうするんですか?
西村 私は内心「それは本当にお得なのか?」といつも思いながら、「でもまぁ、自分でお金出してるからいいかな」と。だから、《ひろゆきは大酒飲みの傍若無人で、若干詰めが甘い張飛》と書いておいてください(笑)。