「両陛下は色々な方とお話しになりますし、どのような人に対しても“寄せつけない”という態度は取らず、上手に距離を取られて、決して嫌な思いをさせないようにお気遣いをなさいます。そのような人付き合いの距離感を、愛子さまも自然と学ばれているのではないかと拝察しております」(同前)
眞子さん会見をテレビで食い入るように見た職員も
宮内庁としても、秋篠宮家や眞子さんのご結婚と、愛子さまの成年行事を切り離したいという意識は強くあっただろう。皇嗣職以外の職員の中には、秋篠宮ご一家に関する情報について詳しく知る術がない人も多いという。一般の人々と同じく、眞子さんと小室圭さんの結婚後の記者会見を庁内のテレビで食い入るように見ていた人もいたようだ。
2020年3月、愛子さまが学習院女子高等科の卒業式を終えられた後、赤い正門前で何人かのグループで記念撮影をされていた時のことを思い出す。愛子さまは自然で打ち解けたご様子で、終始笑顔を見せられていた。愛子さまがご友人に「また来てね、うちに!」と楽しそうに声をかけられていたことや、愛子さまの同級生が「なんとか卒業できました!」と宮内庁職員に話しかけていたことはとても印象に残った。ご一家と職員とのあいだで“家族的な雰囲気”が作られていたのだと感じた。
コロナ禍の影響で、愛子さまはオンラインで学習院大学の授業を受けられ、課題提出や試験などでお忙しく過ごされているというが、時には両陛下や職員とバドミントンなどを楽しまれているという。
昭和の時代、東宮職の雰囲気は明るく、テニスや音楽会などをはじめ、皇太子さま(当時)や美智子さま、お子様方と職員が交流する場が多くあった。
12月23日、上皇さまは88歳の誕生日を迎えられ、確かな記録が残る天皇のなかでは最高齢となられた。今年は出席者の数を絞る形で祝賀行事が行われ、天皇皇后両陛下が上皇ご夫妻のお住まいである仙洞仮御所を訪れられて、お祝いのことばを述べられた。秋篠宮さまもお祝いのために訪問され、元皇族やご親族も足を運んだ。