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 安倍政権からも多くの人材が育ちました。昨年9月の自民党総裁選に出馬した河野太郎さん、岸田文雄さん、高市早苗さん、野田聖子さんは全員、安倍政権で大臣を務めた経験があります。河野さんの初入閣は第3次安倍内閣時代の2015年、国家公安委員長としてでした。その後も外務大臣、防衛大臣と責任あるポジションを経験し、彼も相当鍛えられたはずです。

『この若手は伸びるかどうか?』を私が判断するうえで重視する最大のポイントは、『胆力』の有無です。胆力とは、台湾の李登輝総統(1923~2020)や英国のウィンストン・チャーチル首相(1874~1965)のように、ここ一番で底力を発揮できる能力のこと」

高市早苗政調会長 ©文藝春秋

高市早苗の課題は?

 そうした観点から見た時、安倍氏が評価するのは高市氏である。

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「先の総裁選で私が推した高市さんは、真面目で勉強熱心なうえ、胆力もあります。有力な総理候補として国民の皆様に認識していただいたと思います。特にディベート能力の高さは多くの人たちが評価していました。

 ただ、いささか真面目過ぎて、何でも自分で引き受けてしまうところが玉に瑕。

 総裁選の時も、テレビに出演してアピールすべきなのに、部屋にこもって細かい政策を練っていたほどです。他人に任せるべきところは任せる、という思い切りができた時、彼女はさらなる飛躍ができるはずです」

 リーダーを目指す人々への示唆が豊富に詰め込まれている安倍元首相のインタビューは、「文藝春秋」2月号(1月8日発売)と「文藝春秋 電子版」に掲載されている。

文藝春秋

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安倍晋三独占インタビュー「危機の指導者とは」