月刊「文藝春秋」特別取材班による政治アンケート「次の総理候補」ランキングでトップになった林芳正氏が、同誌のインタビューに応じ、昨年末のG7外相会議でジョン・レノンの「イマジン」を披露した際の裏話を明かした。
◆◆◆
昨年12月12日(日本時間)、イギリスで開かれたG7外相会議の夕食会は「ビートルズ・ストーリー博物館」で開かれた。
「すこし前に、米国のブリンケン国務長官と電話会談をしていたのですが、彼もバンドでギターを弾いていることを聞いて、G7が開かれるリバプールでは音楽の話もしたいねと話していたところでした」
国会議員バンド「ギインズ(Gi!nz)」でギターやヴォーカルをつとめる林氏は永田町きってのビートルズファンだ。
「中学生の頃、レコードが擦り切れるほど、ビートルズを聴いていた口ですから、『ビートルズ・ストーリー博物館』に感激しました。ジョン・レノンのための展示室には、あの丸眼鏡が保管されていたり、ジョン・レノンが『イマジン』を弾いた白いピアノのレプリカが置いてあったりして……。そのピアノがおいてある部屋で記念撮影をすることになり、ブリンケン長官や英国のトラス外相から、『ヨギー(林氏の愛称)、君がそこに座ったらいいじゃないか』とピアノの椅子を勧められ、博物館の方からも 『弾いてもいいよ』と言われたのです」
「私が『イマジン』を弾いたのは…」
G7会議が開かれたのは奇しくもウクライナとロシアが国境をめぐって一触即発というタイミングだった。
「ビートルズ解散後、ジョン・レノンは平和を願うメッセージソングづくりに熱量を注ぎますよね。あの時代もまさに今と同じように数多くの紛争があって、ジョン・レノンはそれに対する平和の呼びかけをしていた。私も大好きな楽曲です。ただ、私が『イマジン』を弾いたのは、ジョンが『イマジン』を弾いたピアノのレプリカだったから。もしポール・マッカートニーが『レット・イット・ビー』を弾いたピアノだったら、『レット・イット・ビー』になっていたでしょう(笑)」
◆
1月8日発売の月刊「文藝春秋」では68ページにわたって政治特集を掲載する。林芳正氏はインタビューで政権構想を明かし、自身に対する媚中派批判や大宏池会構想についても語っている。
「同志を募り、手を挙げる」